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最新アート&デザイン情報

2025.12.04 Thu

年末年始は芸術で心安らぐ時間を作ろう!

2025年の冬休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 10選

「藤本タツキ17-26」EXHIBITION

冬の寒さが深まる中、気づけば12月となり、年末年始も間近に迫ってきました。この記事では、2025年の冬休みシーズンに楽しめるアートやデザイン関連のイベントを厳選して一挙に紹介していきます。海外でも高く評価されている葛飾北斎の「北斎漫画」に注目した企画展や、人気漫画家・藤本タツキ氏の原点に触れることができる展示、日本パッケージデザイン協会による「昭和100年」がテーマの展覧会など、ワクワクする企画が目白押しです。

【目次】

【1】<Event Area>東京都・渋谷区 
「RUN RUN HORSE 杉山ユキの遊べる年賀状」展
~子どもも触って楽しめるような干支のカードの展示~

「AOYAMA CREATORS STOCK」は、株式会社竹尾のショールーム「青山見本帖」で、2013年から開催されている個展シリーズです。第1回の勝井三雄氏による「ゆらぎとゆらぎてん」から毎回、第一線で活躍するグラフィックデザイナーたちを迎えて開催されてきました。24回目の今回は、杉山ユキ氏が手掛けた「遊べる年賀状」シリーズが展示されます。

杉山ユキ氏は武蔵野美術大学を卒業し、広告/パッケージデザイン/商品開発など幅広い仕事に取り組んでいるアートディレクターです。ミラノサローネや21_21 DESIGN SIGHTなどの展覧会にも参加し、D&AD/NYADC/CES Innovation Awardsなど数々の賞を国内外で受賞しています。

「遊べる年賀状」は、2013年の巳年にスタートしました。「大人だけでなく、子どもも触って楽しめる干支のカード」を目指している作品シリーズです。紙を折ったり切ったり、別の素材と組み合わせたりしながら、「遊んでも飾っても楽しい」それぞれの年の干支のカードが制作されています。

「RUN RUN HORSE」には、2026年の干支の午(うま)が「ランラン楽しそうに走る」の意味が含まれており、会場では「RUN RUN HORSE」をメインに同シリーズの作品がまとめて展示されます。「RUN RUN HORSE」のグリーティングカードも会場限定で販売予定です。

期間2025年12月1日(月)~2026年1月16日(金)
開催場所株式会社竹尾 青山見本帖
東京都渋谷区渋谷4-2-5 プレイス青山 1F
URLhttps://www.takeo.co.jp/finder/mihoncho/#aoyama

【2】<Event Area>三重県・菰野町 
「こわくて、たのしいスイスの絵本展」
~スイスを代表する絵本作家3名に注目した展示~

スイス出身の3名の絵本作家が紹介される展覧会です。エルンスト・クライドルフ(1863~1956年)、ハンス・フィッシャー(1909~1958年)、フェリックス・ホフマン(1911~1975年)に焦点を当てています。

エルンスト・クライドルフは、「花のメルヘン」や「バッタさんのきせつ」など、植物や昆虫を主人公にした絵本を創作した画家です。ヨーロッパでの絵本の黎明期を代表する人物として高く評価されています。

ハンス・フィッシャーは、「こねこのぴっち」や「ブレーメンのおんがくたい」などの作品で有名です。日本では絵本作家として広く知られていますが、絵本のみならず版画や舞台美術や壁画などでも幅広く活躍しました。3人の子どもの父親で、彼の作品のいくつかは子どもたちのための手作り絵本から生まれています。

フェリックス・ホフマンは、代表作の「おおかみと七ひきのこやぎ」などで知られる作家です。彼の作品もまたハンス・フィッシャーと同様に、もともと自分の子どもにプレゼントするための手描き絵本として誕生しています。グリム童話やスイスの伝説を題材としたユーモラスかつほの暗い作風も特徴です。

今回の展示では、3名による初版リトグラフや原画、手描き絵本など約160点が紹介されます。会場のパラミタミュージアムは2023年3月にオープンし、企画展はもちろんパラミタガーデンで自然とアートの調和もあわせて楽しめる空間です。

期間2025年12月5日(金)~2026年2月1日(日)
開催場所パラミタミュージアム
三重郡菰野町大羽根園松ケ枝町21-6
URLhttps://www.paramitamuseum.com/

【3】<Event Area>長野県・小布施町 
「傑作!北斎漫画」
~知る・楽しむという2つの観点で北斎漫画を紹介~

「北斎漫画」は葛飾北斎の代表作で、西洋でジャポニスムが巻き起こった要因の1つとも言われています。本展は、その「北斎漫画」に注目し、全15冊に収載された多種多様なイラストと関連作品を紹介する内容です。

「北斎漫画」は1814年(文化11年)に永楽屋東四郎によって出版され、北斎が没した後の1878年(明治11年)に十五編が刊行されたことで完結しました。初編の序文によると、もともとは北斎が名古屋を訪ねた際に、門人の牧墨僊宅に逗留して描いた300図余の下絵であったと伝えられています。

今回の展覧会の特徴は、「知る」と「楽しむ」という2つの観点から「北斎漫画」を堪能できることです。「北斎漫画」を「知る」展示では、「北斎漫画」がどのような経緯で出版されたのかが解説され、作中に描かれたイラストの検証や海外への影響なども含め、「北斎漫画とは何なのか」が紐解かれています。

「楽しむ」展示は、「北斎漫画」に描かれた多彩なイラストを用いて展開されます。「北斎漫画」には約3,900図のデザインが描かれていると言われており、そこにはユーモラスで風変わりなものも数多く含まれています。人々の生活の様子や動植物や風景はもちろん、変顔のような楽しいイラストにも注目です。

さらに今回は、2024年に「Digital×北斎」で披露された「龍」「鳳凰」「男浪」「女浪」の高精細複製画も北斎館で初展示されます。株式会社アルステクネの独自の技術で再現された北斎の精緻な描写を楽しめる作品です。

『北斎漫画』三編「風雷」
『北斎漫画』三編「雀踊り」
期間2025年12月11日(木)~2026年1月18日(日)
開催場所北斎館
長野県上高井郡小布施町大字小布施485
URLhttps://hokusai-kan.com/
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