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最新アート&デザイン情報

2025.07.09 Wed2025.07.17 Thu

涼しい美術館で思い出に残る夏を楽しもう!

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)

「レオ・レオーニの絵本づくり展」

強い日差しに本格的な夏の到来を感じる季節となり、いよいよ夏休みシーズンが間近に迫ってきました。旅行や帰省の合間に、涼しい美術館やイベント会場でアートに触れるひとときを加えてみてはいかがでしょうか。本記事では、2025年の夏に開催される注目の展覧会・アート系イベントを前後編に分けてたっぷり紹介します。今も絶大な人気を誇る絵本「スイミー」作者の回顧展や、「亀倉雄策賞」と「JAGDA新人賞」の受賞展など、見逃せないラインナップが満載です!夏休みのアート巡りや旅行計画の参考にチェックしてみてください。
※〈後編はこちら

【目次】

【1】<Event Area>東京都・渋谷区 
「レオ・レオーニの絵本づくり展」
~スイミーなどの絵本の作者として有名な巨匠の技法~

「スイミー」や「あおくんときいろちゃん」など、数々の名作で広く親しまれている絵本界の巨匠レオ・レオーニ氏(1910~1999年)の展覧会です。同氏は生涯において、グラフィックデザインやアートディレクションも含めて多岐にわたる仕事に携わりましたが、本展では49歳になってから始めた絵本づくりに焦点を当てています。コラージュをはじめ、アートディレクターとして培った経験やセンスを生かした同氏ならではの技法を紐解く内容です。

本展は、第1章「レオーニのテクニック(技法)」、第2章「原画で読む絵本『6わのからす』」、第3章「レオレオリウム!レオーニの絵本ワールドにようこそ」という3つの章で構成されています。第1章と第2章は、作者が絵本制作のうえでこだわったテクニック(技法)やストーリー(ものがたり)をキーワードとして、絵本原画を紹介する展示です。

第3章では、インタラクティブな作品を手掛けるアートユニット・plaplax(近森基氏+小原藍氏)により、レオ・レオーニ氏の絵本の世界を体感できる本会場限定コンテンツが展開されます。第3章のタイトルは、同氏の絵本の重要なイメージの源泉となっている「テラリウム」にちなんで名付けられています。「スイミー」の絵本の中に入り込んだような体験ができたり、360°の円形スクリーンに囲まれた「空想の庭」に多数のキャラクターたちが登場したりする楽しい展示です。

期間2025年7月5日(土)~8月27日(水)
開催場所ヒカリエホール
東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 9F
URLhttps://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/25_leolionni/

【2】<Event Area>福岡県・太宰府市
「九州の国宝 きゅーはくのたから」
~刀剣男士コラボにも注目の国宝が勢揃いした展覧会~

2005年にオープンした九州国立博物館の開館20周年を記念した特別展です。「宝」をテーマに、九州や沖縄にゆかりのある国宝が紹介されます。8月3日(日)までを前期、8月5日(火)からを後期として開催され、一部展示替えが行われるため、目当ての作品がある場合は来館時期に注意が必要です。

本展には、「漢委奴国王」の印文が有名な「金印」(前期展示)をはじめ、60点以上もの国宝が集結します。鎌倉時代に作られたとされている「太刀 名物日光一文字」(通期展示)など、全9口の名刀が公開されることにも注目です。

名刀の展示を記念して、人気コンテンツ「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボも展開されることになりました。「日光一文字」「へし切長谷部」「古今伝授の太刀」「同田貫正国」「笹貫」の5振りの刀剣男士の等身大パネルと描き下ろしイラストが展示されます。

さらに、会場では20年の間に九州国立博物館に収蔵された作品の中から、研究員がイチオシの作品を紹介する展示も繰り広げられます。新たに重要文化財の指定が決まった狩野孝信による「唐船・南蛮船図屏風」も登場し、前期に右隻、後期に左隻が展示される予定です。そのほか、魅力的な9つの作品を「きゅーはくトレジャーズナイン(QT9)」として紹介するなど、国宝の新しい見せ方に挑戦した展覧会となっています。

期間2025年7月5日(土)~8月31日(日)
開催場所九州国立博物館
福岡県太宰府市石坂4-7-2
URLhttps://www.kyuhaku.jp/

【3】<Event Area>東京都・町田市
「版画ってアートなの?」
~版画のイメージが覆るような多様な作品まで紹介~

本展は、会場となる町田市立国際版画美術館のコレクションを中心に、名だたるアーティストの作品から、「これって版画なの?」と驚くような作品まで、幅広く紹介される展覧会です。「そもそも版画ってアートなの?」「これってどうしてアートなの?」といった、さまざまな視点からも美術館での鑑賞を楽しむことができます。

版画は、同じ絵を何枚も作り出す複製の技術として誕生し、デューラー(1471~1528年)やピカソ(1881~1973年)やミロ(1893~1983年)などの有名な画家たちも版画独自の表現を生かした作品を制作しています。本展ではその版画に注目しつつ、さまざまな素材や技法を組み合わせて「版画」の枠を超えた作品まで楽しむことが可能です。草間彌生氏や福田美蘭氏など、国内の現代作家の作品も紹介されます。

また同展では、平面作品や書籍だけでなく、工業製品や立体・大型作品まで「版画のイメージが覆る」ような多様な作品が披露されることも特徴です。子ども向けのパネルやアート初心者に向けた鑑賞ポイントを解説するパネルも設置されるため、幅広い層の人たちが気軽にアートを楽しむことができます。

毎週水曜と土曜は「フリートークデー」です。「鑑賞のための静けさ」よりも作品を巡る会話を楽しんでもらう試みで、小さな子ども連れでも気兼ねなくアートを堪能できます。

島州一「CONSTRUCTION OF FINGER PRINTS 45」1982~1986年
フロッタージュ、スクリーンプリント、アクリルほか
期間2025年7月5日(土)~9月21日(日)
開催場所町田市立国際版画美術館
東京都町田市原町田4-28-1
URLhttps://hanga-museum.jp/
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