【7】<Event Area>東京都・渋谷区
meru個展「HOUSE OF VINYL」
~レコード盤の上に直接描かれるボブヘア少女の作品~
イラストレーターのmeru氏による個展です。2023年に「HMV record shop 渋谷」内にオープンしたギャラリースペース「Bankrobber LABO」の企画展として開催されます。
meru氏は日本のサブカルチャーやバンドミュージックに影響を受け、日常に潜む感情の揺らぎや切なさを表現しているクリエイターです。それらの感情は、meru氏が作品でこだわりを持つ「ボブヘア女子」として投影されています。
同氏はこれまでにも、京都の大型フェスをはじめ、全国各地の音楽フェスで公式グッズのアートワークを担当してきました。現在は音楽業界を中心に、YouTuberや芸人や声優など、ジャンルを超えて活動の幅を広げています。
今回の個展で披露されるのは、破損/汚れ/スクラッチなどの理由で使えなくなったレコード盤の上に絵を直接描く「ヴァイナル作品」です。数十点の作品が展示される予定で、会場ではキービジュアルの背面に描かれているような作品やオリジナルグッズの販売も実施されます。
会期中には、会場での作品やグッズの2,000円(税込)以上の購入者に特典のノベルティーをプレゼントする企画も用意されています。なお、作品やグッズはHMV&BOOKS onlineでも販売予定で、会期中にどうしても会場を訪れることができない人も購入は可能です。
| 期間 | 2025年12月19日(金)~2026年1月16日(火) |
| 開催場所 | Bankrobber LABO 東京都渋谷区宇田川町36-2 HMV record shop 渋谷 2F |
| URL | https://www.hmv.co.jp/ |
【8】<Event Area>東京都・中央区
「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」
~東京会場では新たな展示やグッズも登場~
株式会社カプコンのゲームクリエイションの歴史と最新技術が一挙に紹介される展覧会です。2025年3月に大阪から始まって各地を巡回し、2025年の冬休みは待望の東京会場での開催となります。
本展は、ゲームの開発者たちによる企画書や原画、ポスターやパッケージなどのグラフィックワーク、体験型コンテンツなどが惜しみなく披露される内容です。東京会場では、「ストリートファイター」「ロックマンX」「ブレス オブ ファイア」「ヴァンパイア」「ファイナルファイト」「ジャスティス学園」「逆転裁判」など、多くの人気シリーズから選定された未公開を含む手描きのラフスケッチが新たに展示されます。
東京会場では、新たなグッズも数多く登場する予定です。「展示内容に即した思い出の一品になるようなグッズも用意したい!」という発想で制作されており、一例として「プロジェクションマッピング(春麗/ダンテ)」の展示を角度によって絵柄が変わって見えるレンチキュラーで再現したポストカードなどがあります。
期間中には、会場内に併設されたカフェ「CREATIVE MUSEUM TOKYO CAFE」で、「大カプコン展Food Festival」も開催されることが決まりました。カプコンのゲームやキャラクターにインスパイアされた多国籍なオリジナルメニューを楽しむことができます。
©CAPCOM
| 期間 | 2025年12月20日(土)~2026年2月22日(日) |
| 開催場所 | CREATIVE MUSEUM TOKYO 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6F |
| URL | https://daicapcomten.jp/ |
【9】<Event Area>東京都・渋谷区
「昭和100年パッケージ展」
~“もしも昭和が続いていたら” を考えるデザイン展~
公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)の主催による展覧会です。過去100年間で人々の生活文化に影響を与えた商品パッケージと、現代のデザイナーによる「昭和」をテーマにした創作作品が展示されます。
2025年は、もしも昭和が続いていたら100年目にあたるメモリアルイヤーです。本展で紹介される現代のデザイナーの作品は公募で集められており、募集のお題は「あなたが考える昭和をパッケージで表現してください」というものでした。作品からは、現代の解釈によるパラレルワールドのような「もう1つの昭和」が感じられ、さらにこれからの未来へも想いを馳せることができるようなユニークな展示となります。
関連イベントとして、会期中の12月26日(金)の18:30〜20:30には「100年企業クロストークセッション」と題した記念講演も実施される予定です。創業から100年以上も続く企業のインハウスデザイナーたちが集まり、昭和の時代を生き抜いた商品にまつわるエピソードや時代の流れに対する変化、これからの100年に向けた考えなどが語られます。参加には事前申込が必要で、12月1日(月)よりJPDAのWebサイトにて申し込みを受付中です。
| 期間 | 2025年12月23日(火)~12月30日(火) |
| 開催場所 | 渋谷ヒカリエ 8/COURT 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8F |
| URL | https://www.jpda.or.jp/ |
【10】<Event Area>東京都・立川市
「リサ・ラーソンの作り方 展」
~楽しいワークショップも体験できる展覧会~
日本国内でも長きにわたって親しまれ、2024年3月に惜しまれつつ亡くなったスウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン氏(1931〜2024年)にまつわる展覧会です。同氏の制作プロセスを「見る・知る」ことができるのに加え、会場で「作る」体験も楽しむことができます。
リサ・ラーソン氏は、20世紀の北欧デザインの巨匠であるスティグ・リンドベリ氏(1916〜1982年)に見出され、陶芸製作会社のグスタフスベリ社で活躍しました。1980年にフリーランスとなってからは、数多くのクライアントと仕事をしています。動物をモチーフとした愛らしい作品が魅力で、スケッチから生まれた猫のキャラクター「マイキー」などが人気です。
本展の第1部では「見る」「知る」のセクションが展開され、スケッチや作品のほかに実際にスウェーデンで使われていた道具類も展示されます。制作風景の映像や完成したプロダクトも含め、まさに生産過程を「見る・知る」ことができる展示です。
第2部は「私だけのリサ・ラーソンを『作る』」と名付けられており、会場の大きな空間でさまざまなワークショップに参加できます(一部有料/事前予約制)。日本の窯元で製作された「リサ猫」の陶器に模様をつけたり、「マイキー」に模様をつけたりと、ものづくりの楽しさを体験できる企画です。サンドアートボトル体験やぬり絵などもあり、本格的な制作体験から親子での気軽なアート体験まで楽しむことができます。
| 期間 | 2025年12月27日(土)~2026年2月23日(月・祝) |
| 開催場所 | PLAY! MUSEUM 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F |
| URL | https://play2020.jp/ |
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今回の記事では、2025年の冬休み期間に楽しめる多彩なアート・デザイン系イベントを詳しく紹介しました。伝統的な名作や芸術家の代表作を味わえる展覧会から、現代の最先端のトレンドを反映したクリエイターの展示まで、幅広いジャンルをカバーしています。どの企画も個性豊かで魅力が満載です。年末年始の長期休暇を利用して、ぜひスケジュールをじっくり計画し、寒い季節でも心から温まる芸術体験を味わいながら充実した時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
2025.12.04 Thu