【17】<Event Area>東京都・千代田区
「60周年記念 ガチャガチャ展」
~ガチャガチャの面白さを大解剖!~
「ガチャガチャ」が日本に輸入されてから60周年を迎えたことを祝う記念の展覧会です。ガチャガチャの文化的な発展に貢献してきた11社のメーカーと5名のクリエイターが集結し、珠玉の品が展示されます。
会場では約400シリーズもの商品が展示され、ものづくりのこだわりや商品の製作過程を知ることができる貴重な資料の展示にも注目です。さらに、商品化には至らなかった「幻のガチャガチャ」も特別展示されます。出展メーカーは奇譚クラブ/ケンエレファント/クオリア/ケーツーステーション/スタジオソータ/スタンド・ストーンズ/ターリン・インターナショナル/トイズキャビン/トイズスピリッツ/ブシロードクリエイティブ/ブライトリンク、出展クリエイター(敬称略)は乙幡啓子/現代美術二等兵/ザリガニワークス/灰色メロン(飯田マサミ)/福澤貴之(エコードワークス)です。
本展の会場周辺では、エンタメアプリ「プラリー」を活用したデジタルスタンプラリーも実施されます。「プラリー」でスタンプを集めると、出展する各社のグッズが入ったアプリ連動カプセルトイ「プラポン」を回すことが可能です。そのほか、会場の最後には「ガチャ詰めポーチ」フォトスポットも設置され、来場記念の撮影を楽しむことができます。「ガチャ詰めポーチ」は、中身が見えるクリアポーチにガチャガチャ商品をまとめて収納したアイテムです。
| 期間 | 2025年7月26日(土)~8月15日(金) |
| 開催場所 | 丸ビルホール 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル 7F |
| URL | https://www.marunouchi.com/pickup/event/6650/ |
【18】<Event Area>東京都・新宿区
「新宿歌舞伎町春画展 - 文化でつむぐ『わ』のひととき。」
~能舞台を活用した有名絵師たちの春画の展示~
江戸時代の初期から幕末に制作された約100点の春画を紹介する展覧会です。菱川師宣/喜多川歌麿/葛飾北斎/歌川国芳などの有名な絵師の春画が登場し、能舞台を全面的に活用した独自の展示空間が演出されます。
本展で展示される作品は、浦上蒼穹堂代表である浦上満氏の春画コレクションの中から選ばれました。浦上氏は「北斎漫画」のコレクターとして知られるとともに春画のコレクターでもあり、春画の魅力を国内外に発信しています。2013年の大英博物館(ロンドン)の「春画 日本美術の性とたのしみ」の出品者でスポンサーとして携わり、2015年には東京の永青文庫で開催された「春画展」の実現に尽力しました。
展覧会のタイトルにある「わ」は「和」や文化の「輪」の意味に受け取ることもできますが、別の意味も込められています。春画は「笑い絵」や笑いの “わ” を象徴する「わ印」とも呼ばれ、仲間と囲んで笑いあったり読み解いたりする娯楽でもあったそうです。春画には、漢詩や和歌や古典文学を題材にした作品も数多く見られ、浮世絵師たちが巧みに織り込んだ「やつし」や「見立て」を読み解く楽しさもあります。ただし、本展は18歳未満は入場不可の展覧会であることには注意が必要です。
| 期間 | 2025年7月26日(土)~9月30日(火) |
| 開催場所 | 新宿歌舞伎町能舞台 東京都新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザ新宿 2F |
| URL | https://www.smappa.net/shunga/ |
【19】<Event Area>神奈川県・横浜市
「-・・」
~海底の特攻隊をテーマにした写真と音の展示~
本展は非常に奇抜なタイトルで「-・・」は「チョー・タン・タン」と読みます。海底から海面へ送るモールス信号になぞらえたもので、海底の特攻隊「伏龍」をテーマにした写真と音のインスタレーション展示です。将来を担う作家に発表の場や広報協力の支援を提供する横浜市民ギャラリーの「U35若手芸術家支援事業」の第8回目の展覧会として開催されます。
出品者の濵本奏氏は、2000年神奈川県生まれの写真家です。人・もの・土地が持つ記憶を主なテーマに作品を制作しています。壊れたカメラを使って撮影したり、ミクストメディア的な手法を導入して制作したりといった独自の手法が特徴です。主な展覧会には、2020年の渋谷ヒカリエ8/での「VANISHING POINT」や神保町テラススクエアでの「autonoetic」などがあり、主な出版作品には2020年の「midday ghost」や2022年の「VANISHING POINT exhibition in liminal zone」があります。
第二次世界大戦終戦間近の夏に、横須賀の野比海岸では、頭上を通過する敵艦隊に機雷を撃ち込むための特別な訓練が行われていました。来る日も来る日も海底に潜る少年たちの手記を頼りに、濵本氏は横須賀で撮影とフィールドレコーディングを敢行しています。
| 期間 | 2025年8月5日(火)~8月11日(月・祝) |
| 開催場所 | 横浜市民ギャラリー 展示室 B1F 神奈川県横浜市西区宮崎町26-1 |
| URL | https://ycag.yafjp.org/exhibition/u35_hamamotokanade/ |
【20】<Event Area>東京都・中央区
「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」
~“陶芸界のプリンス” の約300点の作品を展示~
©Stig Lindberg/Bus
スウェーデンの陶芸家/デザイナーで、現在もなお20世紀を代表する北欧デザイナーとして愛され続けるスティグ・リンドベリ氏(1916〜1982年)の回顧展です。同氏がデザイナーとしての活動を始めた1930年代後半から晩年の作品まで、約300点が一挙に展示されます。
スティグ・リンドベリ氏は1937年にスウェーデンの陶磁器メーカー・グスタフスベリ社にデザイナーとして入社しました。機能性/調和/美を追求し、独創的なアイデアを生かした新しい表現方法で生み出されたデザインは、没後40年以上を経た今でも人気商品として親しまれています。特に有名なのは、白地に緑の葉っぱが並ぶ「ベルサ」シリーズなどです。同シリーズはスウェーデンの家庭での定番アイテムとなり、北欧デザインを象徴するような存在として高く評価されています。
本展は、食器や皿などのテーブルウエアはもちろん、⼈気の⾼いファイアンスやスタジオ制作の炻器、テキスタイルプリント、絵本の挿絵、さまざまなデザインオブジェ、スケッチなども含め、多角的に同氏のデザイン世界に触れられる内容です。これまで日本では紹介される機会のなかった側面を含め、偉⼤なアーティストの1人として「スティグ・リンドベリ」を再発見する貴重な機会となります。
| 期間 | 2025年8月21日(木)~9月7日(日) |
| 開催場所 | ⽇本橋高島屋S.C. 本館8Fホール 東京都中央区日本橋2-4-1 |
| URL | https://www.stiglindberg-exhibition.jp/ |
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後編でも、2025年の夏休みに楽しむことができる個性豊かな展覧会や注目のアートイベントを紹介しました。話題の企画から新しい表現に触れられる展示まで、暑さを忘れて堪能できる企画が満載です。お出かけの参考にぜひ役立てて、感性を刺激する夏のひとときを満喫してください。
※〈前編の10選はこちら〉
2025.07.17 Thu