2025年の夏休みイベントを紹介する後編では、エンターテインメント性あふれる展覧会から歴史や文化を掘り下げる企画まで、多彩なアートイベントをお届けします。人気クリエイター陣による注目の「恐怖心展」やセサミストリートの誕生55周年記念展、北欧デザインの巨匠の回顧展など、幅広いジャンルの魅力的な企画が目白押しです。夏の暑さを忘れて没頭できるイベントが揃っています。ぜひ気になるイベントをチェックしてみてください!
※〈前編の10選はこちら〉
- 【11】<Event Area>東京都・渋谷区
「恐怖心展」
~自分の中に潜む “恐怖” に向き合う展示~ - 【12】<Event Area>大阪府・東大阪市
「誕生55周年記念 Hello! セサミストリートの世界展」
~世界中で人気の子ども向け教育番組の舞台裏まで公開~ - 【13】<Event Area>茨城県・水戸市
「サンリオ展 -ニッポンのカワイイ文化60年史-」茨城会場
~「カワイイ」文化のルーツをサンリオ視点で探る展覧会~ - 【14】<Event Area>東京都・墨田区
髙野詩音「Whispers」
~気鋭のアーティストによる “フェンス” を起点とした作品~ - 【15】<Event Area>愛知県・名古屋市
「動き出す妖怪展 NAGOYA 〜Imagination of Japan〜」
~デジタル技術と立体造形で妖怪たちの世界に没入~ - 【16】<Event Area>東京都・渋谷区
「NEO平成レトロ展」
~懐かしさと新しさが交差する平成カルチャーの展覧会~ - 【17】<Event Area>東京都・千代田区
「60周年記念 ガチャガチャ展」
~ガチャガチャの面白さを大解剖!~ - 【18】<Event Area>東京都・新宿区
「新宿歌舞伎町春画展 - 文化でつむぐ『わ』のひととき。」
~能舞台を活用した有名絵師たちの春画の展示~ - 【19】<Event Area>神奈川県・横浜市
「-・・」
~海底の特攻隊をテーマにした写真と音の展示~ - 【20】<Event Area>東京都・中央区
「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」
~“陶芸界のプリンス” の約300点の作品を展示~
【11】<Event Area>東京都・渋谷区
「恐怖心展」
~自分の中に潜む “恐怖” に向き合う展示~
独特なコンセプトで好評を博した「行方不明展」に続くホラー展覧会です。ホラー作家の梨氏と株式会社闇、テレビ東京プロデューサーの大森時生氏が企画に携わっています。本展は、大森氏が手掛けるフェイクドキュメンタリー番組「TXQ FICTION」との関連も深い展覧会です。「TXQ FICTION」シリーズは「イシナガキクエを探しています」や「飯沼一家に謝罪します」といったモキュメンタリー作品で高く評価され、2025年7月からは全3回予定の新作「魔法少女山田」の放送も始まりました。
今回の展覧会では、先端や閉所や視線など、人々がさまざまなものに対して抱く恐怖心をテーマとした展示が繰り広げられます。さまざまな展示を通して各自の恐怖心に向き合うきっかけとなる展覧会です。「展示物の一部はフィクションです」という注意書きがあることも特徴となっています。
キービジュアルのアートディレクションは、数々の映画ポスターのデザインを手掛けていることでも知られる大島依提亜氏が担当しました。オルタナティブポスターではForbes JAPANによる「世界を変える30歳未満」に選出されたアーティストの雪下まゆ氏によるイラストが起用されており、ティザー動画は「MADドラえもん」などで知られるFranz K Endo氏が手掛けています。
© 2025「恐怖心展」実行委員会
| 期間 | 2025年7月18日(金)~8月31日(日) |
| 開催場所 | BEAMギャラリー 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAM 4F |
| URL | https://kyoufushin.com/ |
【12】<Event Area>大阪府・東大阪市
「誕生55周年記念 Hello! セサミストリートの世界展」
~世界中で人気の子ども向け教育番組の舞台裏まで公開~
150以上の国と地域で展開されている子ども向けの教育番組「セサミストリート」の歴史と魅力を紹介する展覧会です。没入型の展示空間の中で、最新映像からあまり知られていない舞台裏まで公開されます。貴重な資料や普段は目にすることのない実物のパペットなどが登場することに注目です。
「セサミストリート」は1969年に誕生し、可愛らしいパペットたちやアニメーションで不動の人気を確立しました。国際的な非営利団体のセサミワークショップによって制作されており、エルモ、クッキーモンスター、ビッグバード、オスカーなどの多彩なキャラクターたちが有名です。
本展では、クッキーモンスターのキッチンカーも間近で観察できる展示が実現されています。特撮用の街並みの映像とともに体感でき、「セサミストリート」ファン垂涎の内容です。座りながらじっくりと「セサミストリート」の世界を堪能できる映像シアターも用意されました。会場では、限定の展覧会公式グッズも販売されます。
そのほか、さまざまな関連イベントも展開され、申込不要/無料(観覧料のみ)で参加できるものが多数あります。7月18日(金)〜8月24日(日)には常設ワークショップの「セサミストリートのぬり絵であそぼう!!」、8月2日(土)には学芸員によるギャラリートーク、7月19日(土)〜7月21日(月・祝)にはエルモとの記念撮影会を実施予定です。
TM and © 2025 Sesame Workshop
| 期間 | 2025年7月18日(金)~8月31日(日) |
| 開催場所 | 東大阪市民美術センター 第1・2・3展示室、1F 常設スペース 大阪府東大阪市吉田6-7-22 |
| URL | https://hello-sesamestreet.com/ |
【13】<Event Area>茨城県・水戸市
「サンリオ展 -ニッポンのカワイイ文化60年史-」茨城会場
~「カワイイ」文化のルーツをサンリオ視点で探る展覧会~
ハローキティをはじめ、さまざまな人気キャラクターを生み出してきたサンリオの歴史を辿る展覧会が、2025年の夏は茨城県で開催されます。日本が誇る「カワイイ」文化がどのように生まれたのか、そのルーツを探る大規模な特別展です。
本展では、ハローキティを通じて、長く愛され続けるキャラクターの秘密に迫っています。オリジナルキャラクターが生まれた背景にも注目し、「ストーリーを持たないキャラクターに人気が出るのはなぜか」「作家性を排除したデザインとは」といった謎も掘り下げられる興味深い内容です。「サンリオの目線」での掘り下げで、企画の意図や苦労話などの貴重な情報も紹介されます。
サンリオファンにはお馴染みの「いちご新聞」に注目したコーナーも用意されました。往年の記事を中心に、サンリオファンと「いちご新聞」およびサンリオとの関係性が、ショップやグッズのエピソードとともに紐解かれています。
もちろん、サンリオの展覧会らしく、販売グッズも充実のラインナップです。限定デザインで発売されているグッズは見逃せません。さらに本展では、会場内での撮影もOKとされています(フラッシュ撮影/三脚・セルフィースティックの使用は不可)。「#サンリオ展」のタグを付けて、SNSなどへの投稿を楽しむことが可能です。
© 2025 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP660002
| 期間 | 2025年7月19日(土)~9月15日(月・祝) |
| 開催場所 | 茨城県立歴史館 1F 展示室 茨城県水戸市緑町2-1-15 |
| URL | https://rekishikan-ibk.jp/special-event-3/ |
2025.07.17 Thu