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最新アート&デザイン情報

2025.07.17 Thu

夏の休日を彩る個性的な企画がたっぷり!

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(後編)

【14】<Event Area>東京都・墨田区
髙野詩音「Whispers」
~気鋭のアーティストによる “フェンス” を起点とした作品~

主に人物をモチーフとした油彩作品を中心に絵画・平面作品を制作している2001年福島県生まれのアーティスト・髙野詩音氏の新作個展です。髙野氏は近年では、グラムロックや日本のビジュアル系カルチャーに見られる中性的な装いと演劇的な身体性に強く影響を受けながら、その装飾性や虚飾性を絵画に応用しています。現代の偶像としての人物像を描き出そうとする姿勢が作品の大きな特徴です。

髙野氏は2025年に東京藝術大学美術学部絵画科(油画専攻)を卒業し、現在は同大学美術研究科(絵画専攻油画技法・材料第一研究室)に在学しています。2023年には東京のroidworksgalleryで「painting - 塗り重ねる」と題した個展を開催し、BSフジの「ブレイク前夜 〜次世代の芸術家たち〜」にも出演しました。roidworksgalleryの「AaP」に3年連続で出品するなど、多くのグループ展にも参加しています。

今回の個展では、髙野氏が初めて展示空間を訪れた際に「強く印象に残った」と語るフェンスの存在が1つの起点となりました。フェンスに対し「遮るようでありながら、向こう側に開かれているような構造に魅力を感じた」そうで、「もしこの空間に絵を置くならどんな絵が描けるだろうか」と想像を巡らせ、その思考をもとに作品が描かれています。

髙野詩音氏
期間2025年7月19日(土)~8月17日(日)
開催場所GALLERY ROOM・A
東京都墨田区本所2-16-5 KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1F STORAGE 1
URLhttps://artsticker.app/events/80027

【15】<Event Area>愛知県・名古屋市
「動き出す妖怪展 NAGOYA 〜Imagination of Japan〜」
~デジタル技術と立体造形で妖怪たちの世界に没入~

株式会社一旗がプロデュースする没入型の展覧会「動き出す妖怪展」が、名古屋市で初開催されます。妖怪がダイナミックに動き出す新感覚のアートエンターテインメント展覧会です。江戸・明治時代などにさまざまな絵師によって描かれた百鬼夜行絵巻/百物語/鬼/天狗/河童/付喪神などの妖怪美術が、最先端の映像技術と立体造形でイマーシブ体感型のアートとして展開されます。

本展は、3DCGやプロジェクションマッピングやホログラフィックスクリーンなどのデジタル技術を駆使し、妖怪たちがダイナミックに躍動していることが魅力です。立体造形も相まってリアルな妖怪の世界が再現されています。ただ鑑賞するだけでなく、妖怪たちと一緒に動画や写真撮影を楽しんだり、立体的な映像空間を体感できたりと、妖怪の世界に徹底的に没入できる仕組みです。

さらに本展では、古書博物館・西尾市岩瀬文庫や小豆島の妖怪美術館の協力のもと、妖怪文化や妖怪画・戯画・妖怪美術についての解説も用意されています。歌川国芳による妖怪の浮世絵版画の実物展示もあり、妖怪が現代のポップカルチャーにどのようにつながっているのかも紐解かれている展覧会です。会場内のコンテンツはノンバーバル(非言語的)で直感的に体感できるものが中心で、展示の解説は日本語と英語で構成されています。

期間2025年7月19日(土)~9月23日(火・祝)
開催場所金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)
愛知県名古屋市中区金山町1-1-1
URLhttps://www.yokaiimmersive.com/

【16】<Event Area>東京都・渋谷区 
「NEO平成レトロ展」
~懐かしさと新しさが交差する平成カルチャーの展覧会~

新たなブームにもなりつつある「平成レトロ」をテーマとした展覧会です。さまざまな角度から「平成」を感じることができる9つの展示/体験エリアで構成されています。展覧会の監修は、平成文化研究家で「平成レトロ」の提唱者でもある山下メロ氏が担当しました。

会場には、歴代のガラケーやポケベルなどが並べられた「もしもし?平成です!」エリア、当時の懐かしい部屋を新しく再現した「キラキラ平成♡ルーム」エリア、ギャルファッションや当時のトレンド雑誌を紹介する「平成ファッション大百科~コギャルもオタクも、みんな主役!」エリアなどが用意されています。平成を思い起こさせる懐かしいグッズも約300点が取り揃えられました。

平成の懐かしさを主体的に楽しめるコーナーも多く、「平成クイズ」やプロフィール帳を皆で書いてシェアする企画などがあります。リアルに平成を生きてきた世代には懐かしく、あまり平成を知らない世代には新鮮な発見があり、どの世代にも “刺さる” ポイントが用意された展覧会です。

なお、本展では公式サイトにも、平成に「タイムスリップ」できるような複数の仕掛けが用意されています。一例として「めぐのほむぺ」というリンクでは、時代性を感じさせるレトロなWebページが公開されており、「平成レトロなデザイン」の参考にもなる構造です。

山下メロ氏
期間2025年7月24日(木)~8月31日(日)
開催場所西武渋谷店 A館 2F イベントスペース
東京都渋谷区宇田川町21-1
URLhttps://www.tbs.co.jp/NEO-heisei-retro-ten/
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