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お洒落クリエイターの心をくすぐるプロダクトレビュー

2024.05.23 Thu

今回は店舗や展示イベントでも使える「ポータブル電光掲示板」

身につけられてテンションが上がるLEDディスプレイ「FLEX SIGN anode」が楽しい!

文・写真:平田順子

クリスマスのイルミネーションやライブ観覧時のサイリウムなど、光るものにはテンションを上げる効果があるように思います。小さく軽量で身につけられるLEDディスプレイに任意のテキストを表示することができる「FLEX SIGN anode(フレックス サイン アノード)」は、まさに持っているだけでテンションが上がるアイテムと言えるでしょう。楽しいアクセサリー雑貨として、イベントや店舗の情報伝達をする電光掲示板としてなど、さまざまな場面で活用することができます。

特許技術で実現した、曲げられるLEDディスプレイ「FLEX SIGN anode」

「FLEX SIGN anode」は、コンパクトかつ軽量なLEDディスプレイ「anode基板 DG1248W」を中心としたブランドです。「anode基板 DG1248W」のサイズは3.9cm×15.6cm、重さは20g。専用のスマートフォンアプリでテキストを設定でき、最大250文字ほど登録することができます。さまざまなアニメーションをして表示でき、一画面に表示できる文字数は全角4文字、半角6文字です。漢字、ひらがな、全角カタカナ、アルファベット、数字、記号、顔文字などが使え、半角カタカナや絵文字は正しく表示されません。横書きだけでなく、縦書きにも対応しています。

大きさ3.9cm×15.6cm、重さ20gほどのコンパクトで軽量なLEDディスプレイ「anode基板 DG1248W」

「anode基板 DG1248W」の最大の特徴は、LEDディスプレイを曲げられるため設置場所に沿った形にできることです。V字にまで曲げると断線のリスクがありますが、U字に曲げられ、これは販売元である株式会社 電子技販が特許を取得した技術で実現されています。充電はUSBで行い、2時間の充電で約12時間の連続使用ができます。充電しながらの使用も可能なので、モバイルバッテリーなどを使えば電源のない場所でも長時間使用が行えます。

特許技術により、LEDディスプレイをU字に曲げることができる
基板の横にあるUSBポートから充電する。USBケーブルは付属している

また、「anode基板 DG1248W」の周囲には直径2mmの穴が、さらに四隅には直径1mmの穴が空いているので、服に縫い付けたり、紐をつけてぶら下げたりすることができます。ただ、電子機器なので安全ピンなどの金属は使わず、通電しない素材の糸や紐を使うようにしましょう。

文字は白のLEDで表示され、暗いところはもちろん明るい場所でも視認できます。例えばイベントで推しの名前を表示してアピールしたり、スポーツ観戦で応援するチームや選手の名前を表示したり、夜の犬の散歩時に首輪につけたり、夜のジョギングや自転車移動時に身につけて車への注意を促したり、キャンプ場で自分たちのテントの目印にしたり、あるいはお祝いメッセージを入力したものをプレゼントにしたりと、さまざまなシーンで活用できるでしょう。

そうしたプライベートな場だけではなく、店舗や展示会などで店名や展示タイトル、インフォメーションを表示したり、広告・プロモーション活動の際に商品名を表示してスタッフが身につけたりと、デザインやアート、業務などにも活用することができそうです。

LEDディスプレイの周囲に穴があるので帽子などに縫い付けることができる。文字色が明るいので、暗いところはもちろん明るいところでも視認できる
LEDディスプレイの穴に紐を通して縦に提げることもできる。文字は縦書きにすることも可能だ

専用アイテムで「FLEX SIGN anode」を身につける

「anode基板 DG1248W」は非防水のため、窓から外に向けて見せるなど水で濡れる心配のない屋内で使用する場合はそのままでも大丈夫ですが、屋外へ持っていく場合は防水機能のあるケースなどに入れて使用するのが良いでしょう。「anode基板 DG1248W」には購入時にクリアケースが付属します。これに入れることで手首などに巻くことができます。

「anode基板 DG1248W」に付属のクリアケース。アームバンドなどに使える

また「FLEX SIGN anode」では、別売りで「anode基板 DG1248W」を身につけるためのさまざまな専用アイテムを販売しています。アームバンドは腕章として使いたい時に便利です。

「FLEX SIGN anode」アームバンド。腕章などとして使える

クリアケースやアームバンドをバッグなどに付けることもできますが、「anode基板 DG1248W」を見せる窓のついた専用のショルダーバッグやバックパックもあります。黒のクールなデザインなので、仕事用としてもファッションアイテムとしても利用しやすそうです。どの専用アイテムも装着した状態で電源ボタンを押せ、アプリからの送信もできる点が便利です。

「FLEX SIGN anode」ショルダーバッグ
「FLEX SIGN anode」バックパック

専用アイテムを使わずに自作の服やアクセサリーなどに「anode基板 DG1248W」を組み合わせるのもさまざまなアイデアが考えられ楽しいですが、屋外で使用するものについては防水性のある素材を使う工夫をすると良いでしょう。他にも金属に当たるとショートする可能性があること、使用可能な温度の範囲が-10℃~60℃であることなどを考慮して用途を考えていくようにしましょう。

専用アプリでのテキストやアニメーションの設定方法

「anode基板 DG1248W」にテキストを設定するためには、専用アプリ「FLEX SIGN anode」をダウンロードする必要があります。Android、iOS両方のアプリが用意されていて、iPadにも対応しています。8種類までテキストを登録できるようになっていて、「anode基板 DG1248W」に表示したいものの右側にあるボタンをスライドして緑にし、「送信」ボタンを押します。ここでは、本連載のタイトルを入力・表示してみました。

(1)専用アプリ「FLEX SIGN anode」をダウンロードし起動すると、8種類のメッセージを設定できるようになっている
(2)1.〜8.の中から編集したい箇所をクリックすると編集画面が開くので、テキストの文面や縦書き、8段階あるアニメーションのスピード、アニメーションのモード、フラッシュ、リングなどの設定を行う
(3)アニメーションのモードは9種類あり、任意のものを選ぶ
(4)戻るメニューから前の画面に戻り、「送信」ボタンを押す
(5)「anode基板 DG1248W」の赤で囲った部分にあるスイッチを1度押すと電源がオンになり、もう1度押すとアプリから送信したデータを受信する
(6)送信したテキストが表示された

9種類あるアニメーションのモードとフラッシュ、リングがそれぞれどのように表示されるかについてはこちらの動画をご参照ください。

※FLEX SIGN anodeアニメーションの表示見本例

専用アプリで8個ある入力箇所のうちすべてにテキストを設定しオンにして送信した場合は、8個のテキストが順番に表示されます。また、1台のスマートフォンから同時に複数の「anode基板 DG1248W」に送信することはできず、最初に繋がった1台に送信されます。ただ、順番に送信していくことはできるので、複数の「anode基板 DG1248W」に1台のスマートフォンから設定していくことは可能です。「anode基板 DG1248W」のスイッチを2度続けて押すと電源オフになります。

まとめ

「FLEX SIGN anode」は、LEDディスプレイに好きなテキストを手軽に設定でき、U字に曲げられるためさまざまな場所にフィットして設置・装着することができます。任意のテキストを小さな電光掲示板に表示させること自体テンションが上がりますが、透明ケースで基板が見えるというルックスもカッコよく、ガジェット好きの心をくすぐるでしょう。

「anode基板 DG1248W」には防水性がないこと、取り付けを金属製のもので行ったり金属とぶつかったりしないようにすること、落下などによる衝撃は故障に繋がるのでしっかりと設置することといった点に注意する必要はありますが、アームバンドやバッグなどの専用アイテムで身につけることもでき、さまざまな場面で活用できます。イベント参加時や夜間外出時といったプライベートだけでなく、展示会やオフィスの装飾など、デザインに関わる業務にも活用できそうです。どんな風に使うと楽しいか、考え出すとさまざまなアイデアが出てくるのではないでしょうか。

DATA

製品名:anode基板 DG1248W、アームバンド、ショルダーバッグ、バックパック
実売価格:7,150円、3,300円、7,700円、12,100円(すべて税込)
発売元:株式会社電子技販
FLEX SIGN anode公式サイト:https://www.denshi-gihan.co.jp/anode/
BASE:https://www.moeco.jp.net/items/24132810
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZJYHJYP

平田順子
ライター・編集者
大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を手がける。近年はデジタルマーケテイング媒体での執筆が増え、クリエイターをはじめマーケターや経営者の方々の取材を手がけている。https://junkohirata.work/
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