【4】<Event Area>東京都・港区
平尾成志 小林健太「Singular Visions」
~盆栽と現代アートの表現を掛け合わせた新感覚の2人展~
盆栽師の平尾成志氏と現代アーティストの小林健太氏のコラボによる2人展です。静謐な時間やドラマ性を感じさせる盆栽と、社会の側面や感情が表現された現代美術作品を並べることで、新たなイメージが生み出されています。
平尾成志氏は、伝統的な技術をもとに、独特な手法と表現を合わせて新しいスタイルの盆栽を創造しています。2015年にはミラノ万博の日本館に出演しており、2016年にブータン王室に盆栽が寄贈されたほか、2025年にはGinza Sony Parkで盆栽パフォーマンス「爻:MAJIWARI」も披露しました。
小林健太氏は、一貫して「真を写すとは何か?」という問いかけをもとに作品を制作しています。代表作の「#smudge」シリーズは、Photoshopの指先ツールで写真の色彩を引き伸ばしたり混ぜ合わせたりすることで「編集行為そのもの」に焦点を当てた作品です。
本展の会期中の7月21日(月・祝)には、平尾氏と小林氏、現代アート専門YouTube番組「MEET YOUR ART」のナビゲーターの小池藍氏が登壇する公開収録形式でのトークセッション(事前申込制/入場無料)も実施されます。期間中に併設されるバーでは、本展にあわせて開発されたコラボレーションメニューなども提供予定です。
| 期間 | 2025年7月9日(水)~8月2日(土) |
| 開催場所 | WALL_alternative 東京都港区西麻布4-2-4 1F |
| URL | https://avex.jp/wall/ |
【5】<Event Area>福岡県・福岡市
おいでよ!夏の美術館vol.2「オバケ?」展
~絵本やアニメなど多様な切り口でオバケを楽しめる展覧会~
人々の好奇心をくすぐる「オバケ」を、さまざまな切り口で楽しむことができる体験型の展覧会です。絵本/漫画/落語/アニメーション/音楽/写真など、幅広いジャンルでの「オバケ」が紹介され、約20組のクリエイターが参加しています。
本展のコンテンツの目玉の1つが、落語家の春風亭一之輔氏によって名作絵本「ねないこだれだ」(福音館書店/著:せなけいこ)が朗読される “怖い部屋” です。そのほか、妖怪やオバケが好きなアートディレクターの祖父江慎氏が銭湯の番頭に扮する「オバケ湯と番頭」では、大きな湯船にお化けがギッシリ詰まった展示が繰り広げられます。
「オバケ研究所」には、目に見えるオバケ、愛するオバケ、オバケかどうかの境界など、 “オバケ研究員” による奇想天外な興味深い発表が集まりました。大人は入れない子どもだけの秘密の「オバケ工場」では、子どもたちが続々とオバケに変身します。
会場に古今東西のオバケ絵本が500冊も集められていることも特徴で、一部の絵本はその場で読むこともできます。人気キャラクターの「バーバパパ」のコーナーもあり、そのほか⾕川俊太郎氏と⾕川賢作氏の親子によるオバケ⾳楽「けいとのたま」や、アニメーション作家・加藤久仁生氏の新作など、盛りだくさんの内容です。
| 期間 | 2025年7月10日(木)~8月31日(日) |
| 開催場所 | 福岡アジア美術館 7F 福岡県福岡市博多区下川端3-1 |
| URL | https://obakeexhibition.com/ |
【6】<Event Area>東京都・渋谷区
「Fracture: Japanese Graphic Design 1875–1975」
~100年に及ぶ日本のグラフィックデザインの変遷を辿る展示~
Ian Lynam(イエン・ライナム)氏の書籍「Fracture: Japanese Graphic Design 1875–1975」をもとに構成された展示企画です。イエン・ライナム氏は、デザイナー/教育者/批評家/デザイン史研究者として国際的に活躍しています。
本展は、明治期のグラフィックアートから戦前・戦後、さらにプレ・デジタル時代に至るまで、100年間にも及ぶ日本のグラフィックデザインの変遷を辿る内容です。近代性/帝国主義/ジェンダー/コマーシャリズム/セクシュアリティ/美学など、多角的な視点が提示されます。
今回の展示には、書籍に掲載された図版を空間へと展開する「アーカイブ・オン・ディスプレイ形式」が採用されました。実際のポスターや印刷物とともに書籍の内容が空間に再構成され、体験型の展示としてデザイン史が紹介されます。
本展を主催するUltraSuperNewは原宿で誕生し、2016年にはシンガポール、2020年にはコロンボにオフィスを開設しました。近年はアムステルダムにも進出しています。ローカルクリエイティブコミュニティのサポートをミッションに掲げ、アジアを代表するインディペンデントクリエイティブエージェンシーネットワークの確立を目指している企業です。今回の展覧会の会場でもあるUltraSuperNew KURAでは、アジアのクリエイターが作品を披露する場所を提供し、発表の機会をサポートしています。
| 期間 | 2025年7月11日(金)~7月26日(土) |
| 開催場所 | UltraSuperNew KURA 東京都渋谷区東2-6-18 エポック |
| URL | https://ultrasupernew.gallery/jp/tokyo/current |
2025.07.09 Wed2025.07.17 Thu