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最新アート&デザイン情報

2025.04.30 Wed2025.04.28 Mon

美術館巡りで大型連休をもっと楽しく!

2025年のゴールデンウィークに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 12選(追加版)

【9】<Event Area>東京都・中央区  
長沢慎一郎 作品展「Mary Had a Little Lamb」
~第49回木村伊兵衛写真賞の受賞記念展~

写真集「Mary Had a Little Lamb」より

第49回「木村伊兵衛写真賞」の受賞者が、長沢慎一郎氏に決まりました。1975年に朝日新聞社が創設した「木村伊兵衛写真賞」は「写真界の芥川賞」と呼ばれることもあり、多くの有名な写真家を輩出する若手の登竜門として広く知られています。第49回の開催では、2024年に優れた作品を発表した新人写真家が対象です。

長沢慎一郎氏の受賞を記念して、ソニーイメージングギャラリー銀座では受賞作品展が開催されます。展覧会タイトルは、受賞の対象作となった写真集と同じく「Mary Had a Little Lamb」です。

長沢氏は1977年東京生まれの写真家で、日本写真芸術専門学校、10BANスタジオを経て、4年半にわたって広告写真家の藤井保氏のアシスタントを務めました。2006年に独立し、広告の分野で活躍しています。

長沢氏は2008年には小笠原の父島の約100年前の欧米系島民の写真に衝撃を受けたそうです。そこから13年の年月を経て初の写真集「The Bonin Islanders」が出版され、続いて2024年に「Mary Had a Little Lamb」が発表されました。米軍占領時代の父島での出来事がまとめられたシリーズとなっています。

長沢慎一郎氏(写真:朝日新聞出版写真映像部・和仁貢介氏)
期間2025年4月25日(金)~5月8日(木)
開催場所ソニーイメージングギャラリー銀座
東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス 6F
URLhttps://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/

【10】<Event Area>東京都・豊島区
「シルバニアファミリー展40th」
~40周年を迎えた人気ドールハウスの全国巡回展が開幕~

株式会社エポック社の人気ドールハウスシリーズ「シルバニアファミリー」が2025年で40周年を迎えたことを記念し、全国各地で「シルバニアファミリー展40th」が開催されます。最初の会場に選ばれたのは、東京のサンシャインシティの文化会館です。

「シルバニアファミリー」は、夢のある優しい世界を表現した動物のキャラクターたちのドールハウスシリーズです。2023年にはシリーズ初の映画が公開され、近年になって再び若い世代からも脚光を浴びています。

展覧会では「ようこそ、シルバニア村へ」というキャッチコピーのもと、シルバニアファミリーらしい心温まるコンテンツが繰り広げられます。総勢100種類以上が集まる「赤ちゃんコレクション」全種陳列コーナーや大型ジオラマ、アーカイブの展示などにも注目です。「ゆうえんちエリア」で遊んだり、新展開の「フェアリーシリーズ」の世界をひと足先に体感したりもできます。会場は全作品撮影OKです。

エポック社からは、40周年を記念して多彩なアイテムも続々と発売が予定されています。展覧会のスタートに先駆けて、4月19日(土)には5人の赤ちゃん人形が付属する「お城のゆめいろゆうえんち ーハピネスドリームー」が登場予定です。40周年キービジュアルも、遊園地の世界観で構成されています。

「シルバニアファミリー」40周年キービジュアル
期間2025年4月25日(金)~5月18日(日)
開催場所サンシャインシティ 文化会館2F 展示ホールD
東京都豊島区東池袋3-1-4
URLhttps://www.sylvanianfamilies.com/40th/

【11】<Event Area>東京都・渋谷区
TERÁN 日本初個展「Fantasías de Picasso(ピカソの幻想)」
~もしもピカソが北斎の描いた風景と出会ったら~

ヴェネツィア派の技法を背景に持つTERÁN(テラン)氏の日本初の個展です。駐日スペイン大使館の後援のもとで開催され、入場無料で作品を鑑賞できます。

テラン氏は、チリ生まれでスペイン在住のアーティストです。都市の風景や視覚的記憶をテーマに、伝統と現代性を融合させながら活動し、国際的に高く評価されています。2013年には「ラテンアメリカの100人のパーソナリティ」に選出されました。

テラン氏は「Retrato Capital」や「Tribute to the Geniuses」などの「巨匠たちに捧げるシリーズ」を発表しており、異なるスタイルを交錯させながら絵画のコードを再構築しています。「Tribute to the Geniuses」では、ピカソやフォンタナやシャガールなどの巨匠の作品を独自に再解釈しました。

本展では、「もしもパブロ・ピカソが葛飾北斎の生きた江戸時代を歩いたら?」というコンセプトのもと、ピカソが架空の旅人として北斎の描いた風景や人物と出会い、時空を超えた対話を繰り広げるという幻想的な世界が表現されています。作品の中ではピカソが象徴的なモチーフと対話しており、新たな創造の形が提示されている展覧会です。

期間2025年4月27日(日)~5月25日(日)
開催場所Galerie GEEK/ART
東京都渋谷区神宮前 6-23-6 1F
URLhttps://geek.art/

【12】<Event Area>東京都・渋谷区
「CODE TO GRAPHIC」
~プログラミングでグラフィックを作るDIGRAPHの作品展~

デザイナーの深地宏昌氏とプログラマーの堀川淳一郎氏が2003年に結成したクリエイティブスタジオ・DIGRAPH(ディグラフ)の作品展示会です。ディグラフは「CODE TO GRAPHIC」という手法で作品を生み出しており、多種多様なプログラミング(コード)を使ってグラフィックを制作しています。

作品の描画には、デジタルとフィジカルの境界を探る表現技法「Plotter Drawing」が用いられています。画面上のデジタルのデータとも印刷物とも異なる物理的なゆらぎや独自の表情が作品の特徴です。

今回の展示会では、新たな試みとして「CTG(Computer Technique Group)」に焦点を当てた作品も披露されます。CTGは、1960年代に日本のコンピュータアートの黎明期を牽引したグループです。

CTGはCG作品の出力にプロッターを使用し、ディグラフと同じくコンピュータを使ってアートとデザインの壁を超えた活動を展開していました。本展では、CTGの痕跡を辿ることでディグラフの活動意義や位置付けを問いかけることを目指しています。CTGの代表作である「Kennedyシリーズ」をモチーフに、ディグラフならではの切り口で発表される新たな作品に注目です。

期間2025年5月3日(土・祝)~5月11日(日)
開催場所CONTRAST
東京都渋谷区富ヶ谷1-49-4 1F/B1F
URLhttps://infocusinc.com/

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今回の記事では、2025年のゴールデンウィーク期間中に楽しめる注目の展覧会やアートイベントを紹介しました。旅先での立ち寄りや、気軽な休日のお出かけ先としてもぴったりの企画が満載です。大型連休は日常を離れてアートの世界に浸れる絶好のチャンスとなります。心をリセットする充実したアートなひとときを過ごし、思い出に残る素敵な休日をお過ごしください。

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