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2024年9月のAppleイベントでの発表まとめ

2024.09.11 Wed

【2024年9月のAppleイベント発表まとめ】
iPhone16が新たな物理ボタンを搭載して登場し、AppleWatchやAirPodsにも新モデル!

Appleが、日本時間で2024年9月10日(火)に実施した発表会で、数々の新製品が紹介されました。一番の目玉は「iPhone 16/16 Pro」です。そのほか「Apple Watch」にはSeries 10が登場し、「AirPods」シリーズも各モデルが刷新されています。ここでは、今回のAppleイベントで発表された新製品の内容をまとめて紹介します。

薄型で画面が大きくなった「Apple Watch Series 10」

今回のAppleイベントで最初に発表されたのは「Apple Watch Series 10」です。店頭では9月20日(金)から購入できます。Series 9と比べて本体が薄くなり、さらに最大10%の軽量化が実現されました。

前モデルはアルミニウムケースとステンレススチールケースで展開されていましたが、「Apple Watch Series 10」ではステンレススチールに代わって鏡面加工チタニウム仕上げのモデルが登場しています。チタニウムケースのバリエーションはナチュラル/ゴールド/スレートの3種です。また、アルミニウムケースもジェットブラック/ローズゴールド/シルバーという3色のラインナップに変更されています。

アルミニウムケース(左からジェットブラック/ローズゴールド/シルバー)
チタニウムケース(左からナチュラル/ゴールド/スレート)

サイズは46mmモデルと42mmモデルがあり、縦の長さがSeries 9より伸びています。これに伴い、広視野角のOLEDを初採用したディスプレイも、シリーズ最大のサイズへと大型化されました。

本体のチップには、新たに開発されたS10 SiPが採用されています。4コアNeural EngineやwatchOS 11との組み合わせにより、さまざまな機能を快適に利用することが可能です。加速度計を用いて手首の動きを監視し、睡眠時無呼吸の兆候を特定するのに役立つ機能も提供されます。

「Apple Watch Series 10」の発売と合わせて、新作バンドも登場します。ナイキやエルメスとのコラボによるバンドコレクションも、今回も引き続き新たなモデルが発売されます。

NikeスポーツループとNikeスポーツバンドの新カラー

ブラックチタニウム色が追加された「Apple Watch Ultra 2」

Appleイベントでは、続いて「Apple Watch Ultra 2」の新モデルが発表されました。

「Apple Watch」がSeries 9からSeries 10へとモデルチェンジしたのに対し、「Apple Watch Ultra 2」は製品自体には変更はなく、新たに登場したのはチタニウムケースのブラック色モデルです。9月20日(金)から購入でき、これまでのナチュラル色のチタニウムケースとの2モデルで販売されます。

ブラックチタニウム仕上げは、独自のブラスト加工によって実現されました。グレード5のチタニウムにダイヤモンドライクカーボンを物理蒸着してコーティングすることで、傷に強くて耐久性の高い仕様となっています。背面クリスタルは暗い色のジルコニアで作られました。このモデルにふさわしいバンドとして、トレイルループ/アルパインループ/オーシャンバンドの全てで、ナチュラルチタニウムに加えてブラックハードウェアのオプションも提供されるようになります。

チップはS9 SiP(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載)のままで、製品のスペックに大きな変更はありません。watchOS 11を採用しており、「Apple Watch Series 10」と同様に睡眠時無呼吸の兆候を特定する機能を利用できます。

また、今回「Apple Watch Ultra 2」でも初めてエルメスとのパートナーシップが展開されることとなり、「Apple Watch Hermès Ultra 2」が登場しました。ナチュラルチタニウムケースが、海をモチーフとしたネイビーカラーのストラップや特別なHermès Maritime文字盤と組み合わせられています。

「AirPods 4」は待望のUSB-C対応でANC搭載モデルも登場

「AirPods」は第4世代モデルへとバージョンアップしました。第3世代モデルではH1ヘッドフォンチップを搭載していましたが、第4世代モデルの「AirPods 4」は新たにH2ヘッドフォンチップを採用しています。

H2は上位版の「AirPods Pro 2」にも搭載されているチップです。これにより、音質が大幅に改良されて、周囲の雑音を最小化する「声を分離」の機能なども使えるようになりました。首を縦に振ったり横に振ったりして電話に応答するなどのジェスチャーでのコントロールも可能です。

さらに、製品ラインナップが通常モデルとアクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載モデルに分岐しました。いずれも9月20日(金)から販売され、通常モデルは21,800円(税込)、ANC搭載モデルは29,800円(税込)です。ANC搭載モデルでは、外部音取り込みモードや、会話中であることを感知して再生中のオーディオの音量を自動で下げる「会話感知」機能なども利用できます。

そのほか、「AirPods 4」の大きなトピックは、これまでのLightning経由での充電に代わって、USB Type-C充電に対応したことです。ANC搭載モデルでは、Qi規格でのワイヤレス充電にも対応します。

ANC搭載モデルはQi規格の充電器やApple Watchの充電器の利用も可能

オーバーヘッド型の「AirPods Max」は5色での展開

オーバーヘッドホンタイプの「AirPods Max」は製品の名称に変更はありませんが、新たなカラーバリエーションが登場しました。ミッドナイト/スターライト/ブルー/オレンジ/パープルの5色で展開されます。これまでのシルバーモデルは、製品ラインナップには含まれません。

デザインやスペック面での変更はほとんどなく、引き続き各イヤーカップにH1ヘッドフォンチップを搭載しています。ただし、リニューアルの大きなポイントとして、「AirPods 4」と同様にUSB Type-C充電に対応したことには注目です。

「AirPods Pro 2」には聴覚を保護する新機能が追加

「AirPods」シリーズの上位版の製品はこれまで「AirPods Pro(第2世代)」という名称でしたが、「AirPods Pro 2」という表記に変わっています。ただし、スペック面での大きな違いはなく、H2ヘッドフォンチップ+MagSafe充電ケースに搭載されたU1チップという構成にも変更はありません。

「AirPods Pro 2」では、聴覚を保護する新機能が利用できるようになります。iPhoneやiPadにも導入されるヒアリングチェック機能を利用して、自宅にいながら素早く聴力をチェックできます。結果はヘルスケアアプリに保存され、そこで作成した各自の聴覚プロファイルは、「AirPods Pro 2」でのリスニング体験のパーソナライズへの活用が可能です。

「AirPods Pro 2」には、軽度から中程度の難聴が認められる人に向けたヒアリング補助機能も追加されます。これらの聴覚保護の機能は、2024年秋から無料ソフトウェアアップデートを通じて使えるようになる予定です。

「iPhone 16」シリーズは新たな物理ボタンを搭載

今回のAppleイベントでは、事前に多くの予想があった通りに、新型のiPhoneも発表されました。「iPhone 16/iPhone 16 Plus」は、ブラック/ホワイト/ピンク/ティール/ウルトラマリンという従来とは違った鮮やかな5つの本体カラーで展開されます。

本体にはこれまでのA16 Bionicチップに代わってA18チップが搭載されており、筐体デザインも一新されています。物理的な操作ボタンに大きく変更が加えられており、さまざまな機能に簡単にアクセスできる「アクションボタン」や、カメラでの撮影に便利な「カメラコントロールボタン」が導入されていることが特徴です。

画面のサイズは「iPhone 16」が6.1インチ、「iPhone 16」が6.7インチで、前モデルからの変更はありません。カメラシステムは48MP Fusionカメラ+12MP超広角カメラの構成へと強化されました。新しい12MP超広角カメラは、マクロ撮影にも対応します。

今回の「iPhone 16」シリーズは、先行して発表されている「Apple Intelligence」というAI機能のために設計されていることも強調されています。「Apple Intelligence」はまず米国・英語でリリースされ、日本語への対応はやや遅れて2025年となる予定です。

「iPhone 16/16 Plus」の予約注文の受付は9月13日(金)の21:00からスタートし、9月20日(金)から販売が開始されます。価格は「iPhone 16」が各124,800円〜(税込)、「iPhone 16 Plus」が各139,800円〜(税込)です。

画面サイズが大きくなった「iPhone 16 Pro」シリーズ

新型「iPhone 16」シリーズではグレードの分類に変化はなく、これまで通りに「Pro」や「Pro Max」も販売されます。ただし、ディスプレイのサイズに変更が加えられ「iPhone 16 Pro」は前モデルの6.1インチから6.3インチへ大型化され、「iPhone 16 Pro Max」は前モデルの6.7インチから6.9インチへと変わりました。

「iPhone 16 Pro/16 Pro MAX」のカラーバリエーションでは、前モデルのブルーチタニウムがなくなり、茶系のデザートチタニウムが追加されました。ブラックチタニウム/ナチュラルチタニウム/ホワイトチタニウム/デザートチタニウムの4色での展開です。

チップはA17 ProからA18 Proへとバージョンアップし、「iPhone 16/16 Plus」と同様に物理ボタンまわりも刷新されています。カメラシステムは、48MP Fusionカメラ+48MP超広角カメラ+12MPの5倍望遠カメラです。

「iPhone 16 Pro/16 Pro MAX」も「iPhone 16/16 Plus」と同様に「Apple Intelligenceのために設計」された製品であることが強調されており、特にPro/Pro MAXは発表時に「生成AIの作業が得意」と紹介されていました。スローモーション効果を得られる動画撮影の機能や、よりリアルなオーディオを録音できるスタジオ品質のマイクも搭載し、クリエイティブな作業に十分に活用できるプロ向けモデルです。

「iPhone 16 Pro/16 Pro MAX」の予約注文の受付は9月13日(金)の21:00からスタートし、9月20日(金)から販売が開始されます。価格は「iPhone 16 Pro」が各159,800円〜(税込)、「iPhone 16 Pro MAX」が各189,800円〜(税込)です。

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今回のAppleイベントでは「iPhone 16」をはじめ各種のバージョンアップ製品が登場しましたが、新型Macなどの発表はありませんでした。近年のAppleの製品発表の傾向と同じく、大きなサプライズはない「おおかたの事前の予想通り」といった落ち着いた印象です。

本イベントで一番の目玉となった「iPhone 16」シリーズに関しては、これから本格的に導入される「Apple Intelligence」の使い勝手によっても、大きく評価が変わってきそうな製品と言えるでしょう。個人的な注目は高性能なチップが搭載された「AirPods 4」で、USB Type-Cへの対応で利便性が増したことからも、ユーザーがためらうことなく「買い替えたい!」と決断できる製品に仕上がっているように感じられました。

Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2024/09/11

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