• はてなブックマーク
  • RSS
  • Line

Photoshopド定番チュートリアル

2025.12.09 Tue

【Photoshop】文字のエッジを粗く加工してグランジ風ロゴを作る(グランジ/合成/ロゴ)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopで文字に写真素材やテクスチャを合成してエッジを粗く加工し、グランジ風のロゴを表現する方法を紹介します。過去記事「文字にかすれた質感をつける(グランジ風の文字加工)」も併せて参考にしてみてください。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「横書き文字ツール」「ぼかし(ガウス)」「彩度を下げる」「スマートオブジェクト」「描画モード」「移動ツール」「トーンカーブ」「ノイズを加える」

【Photoshop】文字のエッジを粗く加工してグランジ風ロゴを作る: 
1.元となる文字を配置する

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:900ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、横書き文字ツールで元となる文字(ここでは「CRACK MIND」)を入力し、文字パネルでフォントやフォントサイズなどを設定(図1)

図1

次に、文字のレイヤーを選択して、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を選択し、警告ダイアログが表示されたら[スマートオブジェクトに変換]を選んだあと(図2)、[半径:10pixel]で適用する(図3)(図4)

図2。警告ダイアログが表示されたら[スマートオブジェクトに変換]を選ぶ
図3。[半径:10pixel]に設定する
図4

【Photoshop】文字のエッジを粗く加工してグランジ風ロゴを作る: 
2.文字のエッジを粗く加工する

文字を加工していく。まずは鬱蒼とした森のような写真素材を用意して開き(図5)、コピー&ペーストで文字の前面に配置する(図6)

図5
図6

この写真のレイヤーが選択された状態で、イメージメニュー→“色調補正”→“彩度を下げる”を実行したあと(図7)、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行(図8)

図7
図8。この時点のレイヤーの状態。写真素材のレイヤーをスマートオブジェクトに変換しておく

続いて、レイヤーパネルでこの写真素材のレイヤーを[描画モード:ハードミックス]に変更する(図9)(図10)

図9
図10。この時点のレイヤーの状態。写真素材のレイヤーを[描画モード:ハードミックス]に変更する

文字のエッジのかすれなどが表現したいイメージに合うよう、移動ツールで写真素材をドラッグして位置を調整しておく(図11)

図11。文字のかすれた感じがイメージに合うよう、写真素材の位置をドラッグして調整しておく

写真素材のレイヤーが選択された状態のまま、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1pixel]で適用する(図12)(図13)

図12。[半径:1pixel]に設定する
図13

次に、レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したあと、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“トーンカーブ...”を選び、「新規レイヤー」ダイアログが表示されたらそのまま[OK]をクリック(図14)

図14。「新規レイヤー」ダイアログが表示されたらそのまま[OK]をクリックする

プロパティパネルでトーンカーブ上をクリックしてポイントを追加し、右上にドラッグしてカーブを持ち上げてメリハリをつける(図15)(図16)

図15。トーンカーブを少し右上に持ち上げるように編集する。ここでは、カーブに追加したポイントが[入力:164]、[出力:229]になるよう調整した
図16

【Photoshop】文字のエッジを粗く加工してグランジ風ロゴを作る: 
3.文字にテクスチャを合成してロゴを仕上げる

ロゴを仕上げていく。まず、くしゃくしゃにシワの寄った紙のテクスチャ素材を用意し、コピー&ペーストで最前面に配置したあと(図17)、レイヤーパネルで[描画モード:除外]に変更する(図18)(図19)

図17
図18
図19。この時点のレイヤーの状態。テクスチャのレイヤーを[描画モード:除外]に変更する

レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“トーンカーブ...”を選び、「新規レイヤー」ダイアログが表示されたら[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックを入れて[OK]をクリック(図20)

図20。「新規レイヤー」ダイアログが表示されたら[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックを入れて[OK]をクリックする

プロパティパネルでトーンカーブ上をクリックしてポイントを追加し、少し上にドラッグしてカーブを持ち上げてメリハリをつける(図21)(図22)

図21。トーンカーブを少し上に持ち上げるように編集する。ここでは、カーブに追加したポイントが[入力:133]、[出力:199]になるよう調整した
図22

レイヤーパネルでテクスチャのレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行したあと、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える…”を[量:10%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]で適用する(図23)(図24)

図23。[量:10%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]に設定する
図24

ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図25)

図25。完成ビジュアル

以上、Photoshopで文字に写真素材やテクスチャを合成してエッジを粗く加工し、グランジ風のロゴを表現する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
  • Instagram
読込中...

Follow us!

SNSで最新情報をCheck!

Photoshop、Ilustratorなどのアプリの
使いこなし技や、HTML、CSSの入門から応用まで!
現役デザイナーはもちろん、デザイナーを目指す人、
デザインをしなくてはならない人にも役に立つ
最新情報をいち早くお届け!

  • Instagram