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Photoshopド定番チュートリアル

2025.11.11 Tue

Photoshopでアブストラクト模様を描く(抽象的/アブストラクト)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopでアブストラクト模様を描くテクニックを紹介します。過去記事「【トレンド表現】アブストラクト模様のグラデーションを作る」では、別の手順でアブストラクト模様を表現しています。併せて参考にしてみてください。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「長方形ツール」「ぼかし(放射状)」「変形」「移動ツール」「描画モード」「ブラシツール」「スマートオブジェクト」「ノイズを加える」

Photoshopでアブストラクト模様を描く: 
1.ベースとなる模様を作成する

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:1400ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成。長方形ツールを選び、オプションバーで[ツールモード:ピクセル]、[モード:通常]、[不透明度:100%]、[角の丸みの半径:0px]に設定したら(図1)、[描画色]を黒にして新規レイヤーを作成し、カンバスの中央より右側に縦長の長方形を描く(図2)

図1。長方形ツールのオプションバーで[ツールモード:ピクセル]、[モード:通常]、[不透明度:100%]、[角の丸みの半径:0px]に設定する
図2。カンバスの右寄りに縦長の長方形を描く

続いて、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(放射状)...”を、[量:100]、[方法:回転]、[画質:標準]で適用する(図3)(図4)。これがベースの模様となる。

図3。[量:100]、[方法:回転]、[画質:標準]に設定する
図4。ベースの模様が完成。これを複製して組み合わせ、複雑なアブストラクト模様を表現していく

Photoshopでアブストラクト模様を描く: 
2.ベースの模様を組み合わせてアブストラクト風に表現する

アブストラクト模様を表現していく。先ほど作成したベースの模様のレイヤーを複製したら、編集メニュー→“変形”→“水平方向に反転”を実行し(図5)、移動ツールでドラッグして位置を調整する(図6)

図5
図6

このレイヤーを複製したら、移動ツールでドラッグして下方向に配置(図7)

図7

下方向に配置したレイヤーを複製したあと(図8)、編集メニュー→“変形”→“90°回転(反時計回り)”を実行し(図9)、移動ツールでドラッグして位置を調整する(図10)

図8
図9
図10

Photoshopでアブストラクト模様を描く: 
3.模様に色や質感を加えて仕上げる

ビジュアルを仕上げていく。まずレイヤーパネルで新規レイヤーを最前面に作成したら、[描画モード:オーバーレイ]に変更する(図11)

図11。この時点のレイヤーの状態。最前面に新規レイヤーを作成して[描画モード:オーバーレイ]に変更しておく

次に、ブラシツールを選択し、オプションバーでブラシプリセットピッカーを開き、ブラシの種類を[ソフト円ブラシ]、[直径:420px]に設定し、[流量:90%]に変更しておく(図12)

図12。オプションバーでブラシプリセットピッカーを開き、ブラシの種類を[ソフト円ブラシ]、[直径:420px]に設定し、[流量:90%]に変更しておく

続いて、[描画色]を変えながら、ブラシを加えて模様の一部に色を着けていく。ここでは、[描画色]を16進数カラーコード[#51682c]の緑や(図13)、16進数カラーコード[#68462c]の茶色(図14)、16進数カラーコード[#408199]の青でブラシを加えて色を着けていった(図15)

図13
図14
図15

ブラシを加えたレイヤーが選択された状態のまま、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行し、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える…”を[量:10%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]で適用する(図16)(図17)

図16。[量:10%]、[分布方法:均等に分布]に設定し、[グレースケールノイズ]にチェックを入れる
図17

ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図18)

図18。完成ビジュアル

以上、Photoshopでアブストラクト模様を表現する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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