• はてなブックマーク
  • RSS
  • Line

Photoshopド定番チュートリアル

2025.12.02 Tue

【Photoshop】インパクトのある「くいこみ文字」の作り方(チラシ/ロゴ)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopで、スーパーのチラシなどで目にすることの多いインパクトのある「くいこみ文字」を表現する方法を紹介します。一文字ずつレイヤーを分けながら文字を用意するのがポイント。使う機能が少なく工程も比較的シンプルなので、ぜひ試してみてください。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「横書き文字ツール」「移動ツール」「境界線」

【Photoshop】インパクトのある「くいこみ文字」の表現: 
1.元となる文字を配置する

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:900ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、横書き文字ツールを選択。

最初の一文字(ここでは、数字の「2」)を配置したあと(図1)、移動ツールでその文字にマウスポインターを合わせ、shift+optionキー(Macの場合。WindowsではShift+Altキー)を押しながら右にドラッグして複製する(図2)

図1。文字を入力して配置する。フォントカラーは赤(ここでは16進数カラーコード[#ff0000])に設定した
図2。shift+optionキー(Macの場合。WindowsではShift+Altキー)を押しながら横方向にドラッグすると、水平に文字を複製できる

横書き文字ツールで複製した方の文字を選択して変更(ここでは「,(カンマ)」に変更)する(図3)

図3。横書き文字ツールで複製した文字を選択して変更する

同じ要領で残りの文字も用意する(図4)(図5)(図6)

図4
図5
図6。この時点のレイヤーの状態。一文字ずつレイヤーが分かれた状態になる

【Photoshop】インパクトのある「くいこみ文字」の表現: 
2.文字に縁取りをつけて袋文字にする

用意した文字に縁取りをつけていく。まずはレイヤーパネルで先ほど配置した文字のレイヤーのうち、いずれか一つを選択する。続いて、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“境界線...”を選び、[サイズ:25px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を黄色(ここでは16進数カラーコード[#ffde00])に設定して適用する(図8)(図9)

図8。レイヤースタイルの[境界線]を、[サイズ:25px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を黄色(ここでは16進数カラーコード[#ffde00])に設定する
図9

この境界線をつけたレイヤーが選択された状態のまま、レイヤーパネルメニュー→“レイヤースタイルをコピー”を選び(図10)、他の文字のレイヤーを選択したあと、レイヤーパネルメニュー→“レイヤースタイルをペースト”を実行(図11)

図10。この時点のレイヤーの状態。レイヤーパネル右上にある水平線が縦に4本並んだボタン(赤枠)をクリックするとレイヤーパネルメニューが開く
図11

同様にすべての文字に対してレイヤースタイルをペーストしたら(図12)、shiftキーを押しながら移動ツールで各文字を横方向にドラッグして文字の重なり具合を調整する(図13)

図12
図13

【Photoshop】インパクトのある「くいこみ文字」の表現: 
3.文字列全体に縁取りを加えて仕上げる

くいこみ文字を仕上げていく。まず、レイヤーパネルで文字のレイヤーをすべて選択したら(図14)、レイヤーメニュー→“レイヤーをグループ化”を実行(図15)

図14。この時点のレイヤーの状態。レイヤーパネルで文字のレイヤーをすべて選択する
図15。この時点のレイヤーの状態。文字のレイヤーがひとつのグループにまとめられる

このレイヤーグループが選択された状態のまま、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“境界線...”を選び、[サイズ:15px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を赤(ここでは16進数カラーコード[#ff0000])に設定して適用する(図16)(図17)

図16。レイヤースタイルの[境界線]を[サイズ:15px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を赤(ここでは16進数カラーコード[#ff0000])に設定する
図17

さらに、「税込」や「円」などの文字を配置して(図18)、それぞれレイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“境界線...”を[サイズ:15px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を黄色(ここでは16進数カラーコード[#ffde00])に設定(図19)

図18
図19。レイヤースタイルの[境界線]を[サイズ:15px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を黄色(ここでは16進数カラーコード[#ffde00])に設定する

ダイアログのスタイル名の右横にある[+]ボタンをクリックして[境界線]を増やしたら、下の方を選択して[サイズ:25px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を赤(ここでは16進数カラーコード[#ff0000])に設定して適用する(図20)(図21)

図20。赤枠部分の[+]ボタンをクリックして[境界線]を増やしたら、下の方を選択して[サイズ:25px]、[位置:外側]、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[塗りつぶしタイプ:カラー]、[カラー]を赤(ここでは16進数カラーコード[#ff0000])に設定する
図21

ここでは、さらに爆弾マークや他の文字要素などを配置して完成とした(図22)

図22。完成ビジュアル

以上、Photoshopでインパクトのある「くいこみ文字」を表現する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
  • Instagram
読込中...

Follow us!

SNSで最新情報をCheck!

Photoshop、Ilustratorなどのアプリの
使いこなし技や、HTML、CSSの入門から応用まで!
現役デザイナーはもちろん、デザイナーを目指す人、
デザインをしなくてはならない人にも役に立つ
最新情報をいち早くお届け!

  • Instagram