Photoshopで古いVHS映像、よれたビデオテープ風の質感をリアルに表現する方法を紹介。80's、90'sなどリバイバル表現にもマッチします。*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一から手順通りに解説するHow to記事です。
■使用する機能「グラデーションオーバーレイ」「ハーフトーンパターン」「描画モード」「ぼかし(ガウス)」「カラーオーバーレイ」「ぼかし(移動)」「レイヤー効果」
1.VHS(ビデオテープ)画面の元となる文字やグラフィックを配置
まずはVHS(ビデオテープ)画面のベースを作る。新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:1200ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、元となる文字やグラフィックを配置する(図1)。続いてレイヤーパネルでこれらの文字やグラフィックのレイヤーをすべて選択し、レイヤーメニュー→“レイヤーを結合”を実行してひとつのレイヤーにまとめておく。ここではわかりやすいよう、結合したレイヤー名を「タイトルデザイン」と変更しておいた(図2)。
次に新規レイヤーを作成したら、レイヤーパネルでタイトルデザインのレイヤーの背面に配置し、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で実行して白く塗りつぶす(図3)。
この白く塗りつぶしたレイヤーが選択された状態で、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“グラデーションオーバーレイ...”を選び、[描画モード:乗算]、[不透明度:100%]、[グラデーション:ピンク_14]、[スタイル:線形]、[角度:90°]、[比率:150%]で適用する(図4)(図5)。
2.画像全体にVHSの走査線風の効果をつける
ここからは、画像全体にVHS(ビデオテープ)の走査線風の効果をつけていく。まず、レイヤーパネルでグラデーションのレイヤーを複製したあと、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“レイヤースタイル”を適用する(図6)。
続いてツールパネルで[描画色]を黒、[背景色]を白に設定したら、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:0]、[パターンタイプ:線]に変更して適用する(図7)(図8)。
レイヤーパネルでこのレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更したら(図9)、フィルターメニュー“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.2pixel]で適用する(図10)(図11)。
3.タイトルデザインにVHSのヨレを演出してアナログ風に加工
ここからは、タイトルデザインにVHSのヨレを演出してアナログ風に加工していく。まずレイヤーパネルでタイトルデザインのレイヤーを選択したら、フィルターメニュー“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.5pixel]で適用する(図12)(図13)。
レイヤーパネルでこのレイヤーを複製して元レイヤーの背面に配置したあと(図14)、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“カラーオーバーレイ...”を選び、[描画モード:通常]、[オーバーレイのカラー:白]、[不透明度:100%]で適用(図15)(図16)。
続いてフィルターメニュー“ぼかし”→“ぼかし(移動)...”を[角度:0°]、[距離:100pixel]で実行したら(図17)(図18)、移動ツールで右側にドラッグして少しずらす(図19)。
次に、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行して、すべてのレイヤーを背景レイヤーにまとめておく。レイヤーパネルでこの背景レイヤーを複製したら、複製した方のレイヤーを選択してレイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“レイヤー効果...”を選び、[チャンネル]のうち[R]のチェックを外して適用する(図20)。あとは移動ツールでこのレイヤーを少しドラッグしてずらせば完成だ(図21)。
以上、Photoshopで古いVHS映像、よれたビデオテープ風の質感をリアルに表現する方法でした。
制作者プロフィール
- MARUMIYAN(マルミヤン)
- グラフィックデザイナー/イラストレーター
- 2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
2022.02.21 Mon