• はてなブックマーク
  • RSS
  • Line

Photoshopド定番チュートリアル

2022.02.21 Mon

古いVHS映像の質感をリアルに表現する(よれたビデオテープの表現)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopで古いVHS映像、よれたビデオテープ風の質感をリアルに表現する方法を紹介。80's、90'sなどリバイバル表現にもマッチします。*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「グラデーションオーバーレイ」「ハーフトーンパターン」「描画モード」「ぼかし(ガウス)」「カラーオーバーレイ」「ぼかし(移動)」「レイヤー効果」

1.VHS(ビデオテープ)画面の元となる文字やグラフィックを配置

まずはVHS(ビデオテープ)画面のベースを作る。新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:1200ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、元となる文字やグラフィックを配置する(図1)。続いてレイヤーパネルでこれらの文字やグラフィックのレイヤーをすべて選択し、レイヤーメニュー→“レイヤーを結合”を実行してひとつのレイヤーにまとめておく。ここではわかりやすいよう、結合したレイヤー名を「タイトルデザイン」と変更しておいた(図2)

図1。ここでは、横書き文字ツールや長方形ツールなどで文字や図形を描いて、タイトル風にデザインした
図2。この時点のレイヤーの状態。文字や長方形のレイヤーは結合してひとつにまとめておく

次に新規レイヤーを作成したら、レイヤーパネルでタイトルデザインのレイヤーの背面に配置し、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で実行して白く塗りつぶす(図3)

図3。この時点のレイヤーの状態。新規レイヤーをタイトルデザインのレイヤーの背面に配置し、白く塗りつぶす

この白く塗りつぶしたレイヤーが選択された状態で、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“グラデーションオーバーレイ...”を選び、[描画モード:乗算]、[不透明度:100%]、[グラデーション:ピンク_14]、[スタイル:線形]、[角度:90°]、[比率:150%]で適用する(図4)(図5)。

図4。[描画モード:乗算]、[不透明度:100%]、[スタイル:線形]、[角度:90°]、[比率:150%]に設定し、[グラデーション]のプルダウンメニューから[ピンク]を開き、[ピンク_14]を選ぶ
図5

2.画像全体にVHSの走査線風の効果をつける

ここからは、画像全体にVHS(ビデオテープ)の走査線風の効果をつけていく。まず、レイヤーパネルでグラデーションのレイヤーを複製したあと、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“レイヤースタイル”を適用する(図6)

図6。この時点のレイヤーの状態。複製した方のレイヤーのレイヤースタイルをラスタライズする

続いてツールパネルで[描画色]を黒、[背景色]を白に設定したら、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:0]、[パターンタイプ:線]に変更して適用する(図7)(図8)

図7。[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:0]、[パターンタイプ:線]に設定する
図8

レイヤーパネルでこのレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更したら(図9)、フィルターメニュー“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.2pixel]で適用する(図10)(図11)

図9。この時点のレイヤーの状態。レイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更する
図10。[半径:1.2pixel]に設定する
図11

3.タイトルデザインにVHSのヨレを演出してアナログ風に加工

ここからは、タイトルデザインにVHSのヨレを演出してアナログ風に加工していく。まずレイヤーパネルでタイトルデザインのレイヤーを選択したら、フィルターメニュー“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.5pixel]で適用する(図12)(図13)

図12。[半径:1.5pixel]に設定する
図13

レイヤーパネルでこのレイヤーを複製して元レイヤーの背面に配置したあと(図14)、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“カラーオーバーレイ...”を選び、[描画モード:通常]、[オーバーレイのカラー:白]、[不透明度:100%]で適用(図15)(図16)

図14。この時点のレイヤーの状態。タイトルデザインのレイヤーを複製して元レイヤーの背面に配置する
図15。[描画モード:通常]、[オーバーレイのカラー:白]、[不透明度:100%]に設定する
図16。この時点ではグラフィックの見かけはほとんど変わらないが、黒色のタイトルデザインの背面に白色のタイトルデザインが隠れた状態になっている

続いてフィルターメニュー“ぼかし”→“ぼかし(移動)...”を[角度:0°]、[距離:100pixel]で実行したら(図17)(図18)、移動ツールで右側にドラッグして少しずらす(図19)

図17。[角度:0°]、[距離:100pixel]に設定する
図18
図19。ノイズが右方向のみに適用された

次に、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行して、すべてのレイヤーを背景レイヤーにまとめておく。レイヤーパネルでこの背景レイヤーを複製したら、複製した方のレイヤーを選択してレイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“レイヤー効果...”を選び、[チャンネル]のうち[R]のチェックを外して適用する(図20)。あとは移動ツールでこのレイヤーを少しドラッグしてずらせば完成だ(図21)

図20。[チャンネル]のうち[R]のチェックを外す
図21。完成ビジュアル

以上、Photoshopで古いVHS映像、よれたビデオテープ風の質感をリアルに表現する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
  • Instagram
読込中...

Follow us!

SNSで最新情報をCheck!

Photoshop、Ilustratorなどのアプリの
使いこなし技や、HTML、CSSの入門から応用まで!
現役デザイナーはもちろん、デザイナーを目指す人、
デザインをしなくてはならない人にも役に立つ
最新情報をいち早くお届け!

  • Instagram