株式会社Glover Transshipは、クリエイティブスタジオのモンタークデザインと業務提携を締結し、「Keyfactor for Design」の提供を開始しました。ブランドやクリエイティブの完成度を数値化し、意思決定に活用できる指標として可視化するサービスです。
データサイエンスとデザイナーの知見の掛け合わせ
Glover Transshipは、データサイエンスとAIを活用したマーケティング支援や、クリエイティブ領域の企画・戦略設計を手掛けている企業です。データ分析を基盤とし、顧客心理や市場構造の可視化を通じて「再現性のある意思決定」を支援しています。
モンタークデザインは、プロダクトデザインを軸にブランド設計や空間演出まで手掛けているクリエイティブスタジオです。「PlayStationシリーズ」のUX設計や世界観の構築にも携わってきたデザイナー・中山隆司氏が代表を務め、コンセプト設計からアウトプットまで一貫したクリエイティブを提供しています。
両社の業務提携に基づいて開始されたのが「Keyfactor for Design」サービスです。感覚や経験で主観的に評価されがちだった「デザイン」を定量的に評価できるかたちにすることで、意思決定に役立つ明快な指標を作り出すことを目指しています。
独自のアルゴリズムを用いた分析と可視化
本サービスでは、独自のアルゴリズムによるスコアリングで評価結果が出されます。比較できるかたちで提示されるため、デザインごとの差異や改善のポイントを把握しやすくなることが特徴です。分析は、ブランドコンセプトとの整合性やターゲットへの適合性、視覚的な印象、競合とのポジショニング、世界観の一貫性といった複数の観点から行われます。
さらに、データサイエンスによる客観的な分析に加え、デザイナーの知見も組み込むことで、ブランドの戦略と連動した評価設計を構築できます。新規ブランドを立ち上げる際の検証をはじめ、リブランディングの評価、広告クリエイティブの改善、複数案の比較検討など、幅広いシーンで役立つサービスです。
今後は、評価データの蓄積によって、さらなる分析精度の向上を目指しています。AIを活用したデザイン生成や改善提案機能の開発も視野に入れられているようです。
「数値での評価」のイメージを掴みやすい参考記事
Glover Transshipによる「KeyFactors」のWebサイトでは、2025年10月に興味深い資料も公開されました。それは「Apple復活のデザイン戦略:停滞からのiMac革命」というタイトルの記事です。
この記事では、1990年代にWindows搭載パソコンに押されて低迷期にあったApple社が、iMacの発売によって急激な回復を成し遂げた例に触れられています。レインボー色からフラットな単色デザインに変わったAppleロゴについても「情報密度指数(Visual Density)」といった数値を用いながら分析されている興味深い内容です。「Keyfactor for Design」にも通じる「デザインを定量的に評価する」という考え方の一端を垣間見ることができます。
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「Keyfactor for Design」サービスの利用を検討している人は、同社Webサイトの「デザイン診断を問い合わせる」ボタンから相談できます。数値によるデザインの客観的な評価は、AIの進化とともに関心が高まりつつある分野で、同サービスの今後の展開にも注目です。
株式会社Glover Transship
URL:https://www.keyfactors.tech/
2026/05/12