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デスクワーカーのための東洋医学×お悩み解決術

2024.05.31 Fri

ふくらはぎは第二の心臓!日々の“脚のむくみ”対策は、脾系のマッサージとツボ押しがおすすめ

構成:編集部 取材・文:水澤舞衣子 取材協力:瀬尾港二 イラスト:中野周平[蛙亭]

日頃から仕事や作業で長時間椅子に座りっぱなし。気づけば脚がパンパンに……。一度なったらなかなか取れない脚の「むくみ」。今回はデスクワーカー必見、脚のむくみの解消方法をお伝えします。むくみ対策を教えてくれるのは、鍼灸院「アキュサリュート高輪」の院長・瀬尾港二先生。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野周平さんです。

むくみってどんな状態……?

瀬尾 むくみとは、身体を動かさないことで体内の血流や水分が停滞している状態。デスクワークではほとんど座りっぱなしという人も多く、この停滞が足に起こりやすくなっています。人間は心臓から全身へと血液を循環させていますが、脚の血液は重力に逆らって心臓へと戻る必要があるのです。この血液循環のポンプの役割を果たすのがふくらはぎで「第二の心臓」とも言われています。ふくらはぎを動かさないと、ポンプ機能が弱まり、脚のむくみにつながると考えられます。

脚のむくみ対策のツボと運動

瀬尾 中医学、東洋医学的には、水分の代謝は“脾”の問題でもありますので、むくみ対策として脾系のマッサージやツボ押しをおすすめします。

足のむくみには、膝の内側にある太い骨の下のくぼみ「陰陵泉(いんりょうせん)」のツボが効果的。内側のくるぶしから膝下にかけてのラインを反対足のかかとでなぞるだけでもOK。足を床につけて椅子に座り、かかとを上下する運動でふくらはぎを動かすのも手軽な方法です。

また鼠蹊部(そけいぶ)が張っていると足全体がむくみやすいので、お風呂に入りながらさすったり、ストレッチを行ったりして緩めるようにしてみてください。

むくみには、あずき茶がおすすめ!

瀬尾 身体の内側からもむくみ対策をしたい方は、ぜひあずき茶を取り入れてみてください。水の排出を促す作用の食べ物や飲み物は身体を冷やすものが多いのですが、あずき茶は身体を冷やさないため、年中冷えやすい体質の方にもおすすめですよ。

瀬尾港二
アキュサリュート高輪院長
1960年宮崎生まれ。ICU理学科卒業後、北京中医学院(現北京中医薬大学)針灸推拿学部に入学。在学中から気功や武術の大家に師事。92年卒業。2010年にアキュサリュート高輪を開設。一般社団法人日本中医薬学会理事・事務局長、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師。著書に「図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す」「家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善!」など。
中野周平(蛙亭)
芸人
吉本興業所属のお笑いコンビ・蛙亭のメンバー。漫画家のアシスタント経験があり、イラスト展の開催、MBS「プレバト!!」で水彩画の腕前を披露するなど、画力が高い芸人としても有名。さらに、ドラマ(NHK総合「作りたい女と食べたい女」、テレビ東京「来世ではちゃんとします3」など)にも出演し、お笑いだけでなく幅広い分野で活躍中。
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