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アート/イベント

水中の生きものたちの一瞬の表情や微笑ましい仕草が撮影された中村征夫氏の「海中顔面大博覧会」

2024.06.14 Fri

「わたし怒ってます!」© Ikuo Nakamura

フジフイルム スクエアにて、2024年6月14日(金)から7月4日(木)まで「海中顔面大博覧会」が開催されます。水中写真家の中村征夫氏による展覧会です。1987年に発表された写真集の “続編にして新作” で、楽しい海の生きものたちの写真が展示されます。

東京湾の定点観測をライフワークとする水中写真家

中村征夫氏は、1945年生まれで秋田県出身の写真家です。19歳の頃に神奈川県の真鶴岬にて独学で水中写真の撮影を始めました。撮影プロダクションを経て31歳で独立し、フリーランスとして活躍しています。

© Takuya Nakamura

1977年には初めて東京湾に潜り、ヘドロの海に生きるたくましい生きものに感動したそうです。それ以来、ライフワークとして東京湾の定点観測に取り組んでいます。

さらに中村氏は、新聞、TV、ラジオ、講演会など、さまざまなメディアでも活躍中です。数々の報道の現場での経験を生かして、海の魅力や海をめぐる人々の営みを伝えています。

海の生きものたちの貴重な一瞬のシーンを撮影

中村征夫氏が1987年に発表して人気を博した写真集が「海中顔面博覧会」(情報センター出版局)です。海にはさまざまな見た目で、ユニークな自然の “デザイン” の生きものたちがいて、その面白さに注目しています。今回の展覧会は、それから30余年の撮影の継続を経て、パワーアップして新たに発表される内容です。

「密です」© Ikuo Nakamura
「黙秘します」© Ikuo Nakamura

本展で紹介される作品では、海の生きものたちが一瞬だけ見せた豊かな表情や、思わず微笑んでしまうような仕草が撮影されています。約100点のカラー作品が展示され、写真1点ずつに中村氏によるユーモアのある言葉が添えてあることも特徴です。

「美白パック中」© Ikuo Nakamura
「恐るるに足らず」© Ikuo Nakamura

水中での撮影について、中村氏は「長らく海に潜っていると、魚や生きものたちの顔、姿形から、思いがけないイメージをインスパイアされることがよくあります。そのとき被写体から受けた印象を崩さないよう心がけて、撮影に臨んでいます」と語っています。「普段目につかないあるいは皆がうっかり見逃しがちな、海の役者たちの生きざま」を撮影してきたという中村氏の視点に注目です。

「神の領域」© Ikuo Nakamura

中村征夫氏の話を聞ける関連イベントも実施

会期中の7月1日(月)の18:30〜20:00には、フジフイルム スクエア2F特設会場にて、関連企画としてのトークイベントが実施されます。MCをフリーアナウンサーの石川真紀氏が務め、中村征夫氏本人が登壇して、「海中顔面大博覧会がうまれるまで」について語られる内容です。参加費は無料で、定員は150名となっており、Webサイトや電話で事前申込を受け付けています。

そのほか、展示会場内で6回にわたり、ギャラリートークも開催されます。日程は6月の15日(土)/16日(日)/22日(土)/23日(日)/29日(土)/30日(日)で、いずれも時間は14:00〜14:30です。そちらも参加費無料で、中村征夫氏本人の話を聞くことができます。ギャラリートークは事前申込は不要です。

写真展にあわせて写真集「海中顔面大博覧会」も発売予定

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■期間:
2024年6月14日(金)~7月4日(木)

■開催場所:
富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1-2-ミニギャラリー
東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエスト フジフイルム スクエア内

■問い合わせ先:
富士フイルム株式会社/株式会社クレヴィス
url. https://fujifilmsquare.jp/

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