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Photoshopド定番チュートリアル

2026.06.12 Fri

Photoshopで部分的に影のついたエレガントなロゴを作る(影/グラデーション/ロゴ)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

今回は、Photoshopで部分的に影のついたロゴを作る方法を紹介します。フラットなのに立体感や奥行きが感じられるエレガントなロゴを表現できます。過去の記事「部分的に影がついたロゴ(ほど良い立体感・クラフト感の表現技法)」も併せて参考にしてみてください。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能
「横書き文字ツール」「長方形選択ツール」「グラデーションオーバーレイ」「スマートオブジェクト」「ノイズを加える」「シャドウ(内側)」「移動ツール」「クレヨンのコンテ画」「描画モード」「グラデーションマップ」

Photoshopで部分的に影のついたエレガントなロゴを作る: 
1.ロゴの元となる文字を用意する

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:800ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、横書き文字ツールで元になる文字(ここでは「2026」)を入力し、文字パネルでフォントやフォントサイズなどを設定する(図1)。フォントは影をつけたときの印象を意識して、幾何学的なサンセリフ体「Alfarn Regular」(アドビ)をチョイスした。

図1。フォントは、バウハウスの巨匠アルフレッド・アーントのデザインを再現した幾何学的なサンセリフ体「Alfarn Regular」(アドビ)。Adobe Fontsで提供されている

続いてレイヤーパネルで文字のレイヤーを選択して、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を適用しておく(図2)

図2。この時点のレイヤーの状態。文字のレイヤーをラスタライズしておく

次に、長方形選択ツールで1文字(ここでは先頭の「2」)を囲むように選択範囲を作成したら(図3)、コピー&ペーストして元の文字のレイヤーはいったん非表示にしておく(図4)(図5)

図3。1文字を囲むように選択範囲を作成する
図4
図5。この時点のレイヤーの状態。選択範囲の部分をコピー&ペーストしたら、元の文字のレイヤーはいったん非表示にしておく

Photoshopで部分的に影のついたエレガントなロゴを作る: 
2.文字に部分的な影をつける

文字に影をつけていく。まずは、長方形選択ツールで文字の一部(ここでは「2」の曲線部分)に選択範囲を作成(図6)

図6。長方形選択ツールで文字の一部(ここでは「2」の曲線部分)に選択範囲を作成する

この選択範囲部分をコピーしたあと、deleteキーで消去し(図7)、ペーストする(図8)(図9)

図7。選択範囲部分をコピーしたあと、deleteキーで消去する
図8。先ほどコピーした選択範囲部分をペーストする
図9。この時点のレイヤーの状態

ペーストした曲線部分のレイヤーが選択された状態のまま、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“グラデーションオーバーレイ...”を選び、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[グラデーション:黒、白]、[逆方向]、[シェイプ内で作成]、[スタイル:線形]、[角度:90°]、[比率:100%]、[方法:クラシック]で適用する(図10)(図11)

図10。レイヤースタイルの[グラデーションオーバーレイ]を、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[グラデーション:黒、白]、[逆方向]、[シェイプ内で作成]、[スタイル:線形]、[角度:90°]、[比率:100%]、[方法:クラシック]に設定する
図11

続いてレイヤーパネルで直線部分のレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“グラデーションオーバーレイ...”を選び、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[グラデーション:黒、白]、[逆方向]、[シェイプ内で作成]、[スタイル:線形]、[角度:0°]、[比率:100%]、[方法:クラシック]で適用する(図12)(図13)

図12。レイヤースタイルの[グラデーションオーバーレイ]を、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[グラデーション:黒、白]、[逆方向]、[シェイプ内で作成]、[スタイル:線形]、[角度:0°]、[比率:100%]、[方法:クラシック]に設定する
図13

次に、曲線部分のレイヤーを選択してレイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行したあと、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える…”を[量:5%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]をオンにして適用する(図14)(図15)

図14。[量:5%]、[分布方法:均等に分布]に設定し、[グレースケールノイズ]にチェックを入れる
図15

同様に、直線部分のレイヤーを選択してレイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行したあと、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える…”を[量:5%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]をオンにして適用する(図16)

図16。直線部分も同様にノイズを加えておく

レイヤーパネル上で曲線部分のレイヤーをドラッグして直線部分のレイヤーの背面に配置したら(図17)、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“シャドウ(内側)...”を選び、[描画モード:乗算]、[不透明度:35%]、[角度:90°]、[包括光源を使用]、[距離:16px]、[チョーク:0%]、[サイズ:9px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]で適用する(図18)(図19)

図17。この時点のレイヤーの状態。曲線部分のレイヤー(ここでは「レイヤー2」)をドラッグして直線部分のレイヤー(ここでは「レイヤー1」)の背面に配置する
図18。レイヤースタイルの[シャドウ(内側)]を、[描画モード:乗算]、[不透明度:35%]、[角度:90°]、[包括光源を使用]、[距離:16px]、[チョーク:0%]、[サイズ:9px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]に設定する
図19

続いて、移動ツールで曲線部分をドラッグ&ドロップして位置を調整しておく(図20)

図20

同様の手順でほかの文字にも影やノイズをつけていく(図21)(図22)(図23)

図21
図22
図23

さらに、1文字ずつレイヤーをグループ化し、レイヤーパネル上でレイヤーグループをドラッグして順番を並べ替えたあと(図24)、移動ツールで各文字の字間を調整した(図25)

図24。この時点のレイヤーの状態。先頭の文字から順に、前面→背面に並ぶようレイヤーグループの順番を入れ替える
図25

Photoshopで部分的に影のついたエレガントなロゴを作る: 
3.質感や色を着けてロゴを仕上げる

ロゴを仕上げていく。まず、レイヤーパネルで4つのレイヤーグループをすべて選択したら、commandキー(Macの場合。WindowsではCtrlキー)を押しながら、レイヤーメニュー→“レイヤーを結合”を実行する。これにより、元のレイヤーグループを残したまま、それらのレイヤーグループを結合したレイヤーが前面に生成される(図26)

図26。結合前のレイヤーの状態。レイヤーパネルで4つのレイヤーグループをすべて選択する
結合後のレイヤーの状態。4つのレイヤーグループを結合したレイヤーが前面に生成される

次に、[描画色]を黒、[背景色]を白に設定したら、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[スケッチ]の[クレヨンのコンテ画]を[描画レベル:8]、[背景レベル:5]、[テクスチャ:カンバス]、[拡大・縮小:100%]、[レリーフ:3]、[照射方向:左下へ]で適用する(図27)(図28)

図27。[スケッチ]の[クレヨンのコンテ画]を[描画レベル:8]、[背景レベル:5]、[テクスチャ:カンバス]、[拡大・縮小:100%]、[レリーフ:3]、[照射方向:左下へ]に設定する
図28

レイヤーパネルで、この結合したレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更する(図29)(図30)

図29
図30。この時点のレイヤーの状態。結合したレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更する

続いて、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“グラデーションマップ...”を選択。「新規レイヤー」ダイアログが表示されるので、そのまま[OK]をクリックする(図31)

図31。「新規レイヤー」ダイアログが表示されたら、そのまま[OK]をクリックする

プロパティパネルのグラデーションサンプル(マウスポインターを合わせると「クリックでグラデーションを編集」とヒントが表示されるバー状のグラデーション見本)をクリックして(図32)、グラデーションエディターを開く。

図32。赤枠部分がグラデーションサンプル。バーの上をクリックするとグラデーションエディターを開くことができる 

グラデーションエディターが表示されたら、グラデーションサンプルのカラー分岐点の左側を黄色(16進数カラーコード[#f2f047])、右側を緑(16進数カラーコード[#10a738])に設定して適用する(図33)(図34)

図33。グラデーションエディターで、カラー分岐点の左側を黄色(16進数カラーコード[#f2f047])、右側を緑(16進数カラーコード[#10a738])に設定する
図34

ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図35)

図35。完成ビジュアル

以上、Photoshopで部分的に影のついたエレガントなロゴを表現する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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