作業が捗る!クリエイティブワークが楽になる作業効率化「Tips」
不正AIをAIで制するクリエイターの救世主として注目!
画像生成AI学習防止ツール「emamori」と「Glaze」でクリエイターの権利を守る(後編)
Glazeのメリット・デメリット
▶Glazeのメリット
●無料で利用できる
Glazeは学術・研究機関が提供する技術であり営利目的で提供されているツールではありません。Web版についてはファイルの利用可能数に上限はありますが、ダウンロード版には特に制限はありません。無料なのでコストをかけずに作品を保護したい場合は非常に便利です。
●優れた保護機能と信頼性の高さ
独自のノイズ生成技術により、他の生成AIプロテクターよりも高い保護機能を持っているとされています。また、ノイズも少なく保護処理が目立たない点も優れています。加えて、オープンソースソフトウェアなので高い透明性と信頼性があります。
●Nightshadeと組み合わることでより強固な保護が可能
後述しますが、同じ研究チームが開発するNightshadeという生成AIプロテクターツールと組み合わせることで、画像の保護をさらに強化することが可能です。
▶Glazeのデメリット
●Web版の利用には申請が必要
運営チームにアカウント作成の申請をする必要はあるので手間がかかります。この点は、特に英語ネイティブでない人にとっては大きなハードルになるでしょう。また、申請が許可されるまでには多少時間もかかるケースもあるようなので、その点を理解した上でWeb版を利用する必要があります。
●ダウンロード版はヴァージョンによって動作が不安定な場合がある
前述のようにダウンロード版については私の利用している端末環境に対応したバージョンについてはクラッシュして使い物になりませんでした。ただし、Appleシリコン版やWindows版については2.0とバージョンアップが完了しており、使えなかったといったSNS投稿等もあまり見られないようですので、基本的に使用に問題はないかと思います。
●学術機関が提供しているツールなため手厚いサービスは期待できない
Glazeはシカゴ大学の研究チームが提供しているサービスなので、一般的な営利企業の提供するサービスのように、手厚いサービスは期待できません。サービス内容を理解や問い合わせにも、ある程度の英語読解力が必要になってくるので、その分手間に感じることもあるでしょう。
2024.05.16 Thu