公益財団法人DNP文化振興財団が運営する京都dddギャラリーで「Folio Folio Folio: Print by Veronica Ditting/フォリオ フォリオ フォリオ:プリント バイ ヴェロニカ・ディッティング」が開催されます。会期は2024年6月8日(土)〜7月28日(日)です。
クライアントに有名なブランドが多数
今回の京都dddギャラリーでの企画展は、クリエイティブディレクター/グラフィックデザイナーのヴェロニカ・ディッティング氏に注目した内容です。ロンドンを拠点とする「スタジオ・ヴェロニカ・ディッティング」は、ファッションメーカーやアーティストや文化施設などの国際的なクライアントを多く抱え、デザイン・オブ・ザ・イヤー賞をはじめとする華々しい受賞歴もあります。
ファッションブランドの顧客は、エルメス、ザ・ロウ、ルイ・ヴィトン、 メゾン・マルジェラ、ティファニーなどです。「スタジオ・ヴェロニカ・ディッティング」では、キャンペーン、ブランディング、エディトリアル、展覧会デザインなど、多岐にわたるプロジェクトを手掛けています。
考え抜かれた出版物のレイアウト
今回の展覧会で紹介される主なプロジェクトの1つに「ザ・ジェントルウーマン」誌があります。ヴェロニカ氏は2010年の創刊号から出版に携わり、12年間にわたってクリエイティブ・ディレクターを務めて計24冊が制作されました。
会場での展示では、「ザ・ジェントルウーマン」の考え抜かれたレイアウトと、読者に人気の高い情報ページが取り上げられています。写真家、アーティスト、編集者、ライター、キュレーターらとの共同作業で作り上げられた誌面を通じ、「編集に対するヴェロニカのアプローチ手法」が見て取れる内容です。
校正刷りなども写真作品を通じて紹介
過去20年間の作品が幅広く紹介される本展では、本や雑誌などの出版物、展覧会用のデザイン作品をはじめ、さまざまな印刷物が紹介されます。会場では、今回のためにデザインされた展示用スタンドが使用され、1つずつ高さや方向を変えて設置されているため、さまざまな視点から作品を見ることができます。作品の素材感と立体感が際立つ展示方法です。
さらに、今回は完成品だけでなく、写真家のチュウ・ヤン氏による模型やダミー、校正刷り、デザインスケッチなどの素材を集めた大規模な写真作品も展示されます。エルメスのビューティ部門の立ち上げを牽引した多くの印刷物も展示され、ファッションやビューティの分野の印刷デザインに強く関心を持つ人にもおすすめです。
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■期間:
2024年6月8日(土)~7月28日(日)
■開催場所:
京都dddギャラリー
京都府京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸 3F
■問い合わせ先:
京都dddギャラリー(公益財団法人DNP文化振興財団)
url. https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/