キーボードにうっかり飲み物などをこぼしてしまった経験は、多くの人にあることでしょう。急いで拭き取ってしばらく乾燥させたものの、それ以来キータッチに微妙な違和感を感じるようになり、最終的に買い替えざるを得なくなった……というのはよくある話です。
またそうしたアクシデント絡みではなくとも、衛生的な理由で、ウェットティッシュでキー表面を気軽に拭けたり、さらに丸洗いできるキーボードのニーズは、特に共有PCでは多くあります。今回紹介するエレコムの「TK-WS01UMK」は、こうした用途に適した防水仕様のUSBフルキーボードです。
本製品は機能としては一般的なキーボードそのもので、配列も一般的な109キーボードに準拠しています。最上段にはホットキー、右側にはテンキーを装備していますので、一般的なデスクトップPCはもちろん、ノートPCに接続しても、そのキーの多さゆえ快適に使えます。
キーピッチは19mmと十分で、キーストロークも2mmと十分な深さがあります。今回紹介しているのはUSB接続の有線モデルですが、Bluetooth接続に対応した「TK-WS03BMK」シリーズもラインナップしており、またカラーもホワイト以外にブラックも用意されています。
そんな本製品は俗にアイランドタイプと呼ばれる、キーボード本体からキートップだけが浮いた構造が大きな特徴です。一般的なキーボードと違い、水滴はもちろんホコリや食べカスなどが侵入する隙間がなく、ダイレクトに下に落ちるため、キーにダメージを与えることがありません。
また防水規格であるIPX5に対応していますので、表面をウェットティッシュなどで拭くだけでなく、まるごと水洗いすることも可能です。特にコロナ禍の現在は、衛生面で懸念がある共有PCでの利用にはぴったりでしょう。デスクスペースの関係上、キーボードの手前で食事をせざるを得ない人や、お菓子をつまんでしまう癖がある人にもよいかもしれません。
以上のような特性を持つ本製品ですが、肝心のキーボードとしての使い勝手はどうでしょうか。結論から言うと「やや好き嫌いが分かれるかも」というのが筆者の見解です。
まずキートップの印字ですが、これは視認性が高いことに加えて、Windows以外のOS、具体的にはmacOSやChrome OSで使うことを前提に、ひとつのキーに複数の印字が用意されています。例えばWindowsキーのキートップに「cmd」が印字されているといった具合です。複数のOSで違和感なく使えるのは利点と言っていいでしょう。
やや癖があるのはキータッチです。一般的なメンブレンキーなのですが、全体的にフワフワとしています。キーストロークこそ2mmと十分なのですが、押し込んだ時にピタッと止まらないのは、違和感を感じる人もいるかもしれません。Amazonなどのレビューでも評価が二分されているようで、気になる人とならない人が分かれるポイントといえます。
とはいえ防水性能を重視するあまり、キー配列や打鍵感を完全に犠牲にした製品に比べると、十分に常用できるレベルだというのが筆者の印象です。キー配列も、BackSpaceキーのようにわずかに幅が狭いキーもありますが、目くじらを立てるほどではありません。
実売価格は3千円台とリーズナブルなことから、複数ある共有PCのキーボードを一括して入れ替える場合でも、懐が傷まないのも利点といえます。ただし前述のように好き嫌いが分かれるポイントもありますので、まとまった台数を導入する場合はまず1台調達してみて、合う合わないを判断してからのほうがよいかもしれません。
- DATA
製品名:TK-WS01UMKWH
実売価格:3,696円
発売元:エレコム
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B09X6QXYBT/
2022.08.23 Tue