コーレル株式会社が、定番の仮想化ソフトの最新版「Parallels Desktop 20 for Mac」のオンラインストアでの販売を開始しました。全国の家電量販店／PCソフト販売会社／各ECサイトでの販売は、2024年9月27日（金）から順次にスタートします。

「Parallels Desktop for Mac」とは？

「Parallels Desktop for Mac」は、Appleシリコン搭載のMacに仮想環境を作り出すことで、Windowsアプリケーションにアクセスしたり、複数のOS（Windows／Linux／異なるバージョンのmacOSなど）を同時に実行したりできるようにするソフトです。

今回登場した最新版は2024年9月リリースのmacOS Sequoia（Ver.15）に対応し、今秋リリース予定のWindows11 24H2もサポートされています。MacユーザーがWindowsアプリでAI搭載のライティングツールも利用できるようになり（macOS Sequoia 15.1が必要）、Appleシリコン上のmacOS仮想マシンでApple IDにサインインする機能も提供されます。

AI機能を導入した「重要な節目」のバージョン

個人ユーザーには主に「MacでWindowsアプリを動かす」という用途で知られているソフトですが、最新版はAI機能も導入され「重要な節目」のバージョンとなりました。AI関連のアプリケーション開発の面でも注目すべきソフトとなっています。

後述のBusiness版やEnterprise版では、AI開発を身近にするオールインワンソリューション「Parallels AIパッケージ」が追加費用なく提供され、14種類のAI開発ツールセット、サンプルコード、手順が事前に読み込まれた仮想マシンが含まれています。2024年内に限り、Pro版でも無料での利用が可能です。

このパッケージを利用すると、開発者はAIをすぐに試しながら導入できます。クリックだけでAIに対応したParallels仮想マシンをダウンロードし、インターネットから切断された状態でサードパーティの言語モデルの実行が可能です。使用できるAIモデルは「Macのリソースに適合するほぼ全てのモデル」とされており、サンプルアプリはGemma2:2b（Google）やPhi-3-mini-4k-instruct-gguf（Microsoft）など複数のAIモデルに対してテストされています。

企業ビジネス向けの新たなEnterprise版

本ソフトには、Standard版、Pro版、Business版などのエディションが用意されています。エディションによってはサブスクリプションや永続ライセンスといったユーザーが選べる複数の導入スタイルが展開されており、今回のバージョンから永続ライセンス向けアップグレード版は国内ECサイトのみでの提供となりました。

今後は企業ビジネス向けの新たなEnterprise Editionもラインナップに加わりますが、その一部として管理ポータルの提供も行われる予定です。Enterprise版はより高度な制御／可視性／効率性を必要とする組織向けに設計されており、SSOとボリュームライセンスの両方をサポートするライセンスオプション、プレミアムサポート、導入手順などを使用できます。

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本ソフトを活用すると、Macで最新のWindows 11や旧バージョンのmacOSを、マシンの再起動なしにシームレスに利用することが可能です。ARM版Windows 11に組み込まれた改良型のPrismエミュレーターにより、Parallels社が実施したパフォーマンス測定では、一部のワークロードで「最大80％のパフォーマンス向上」が得られたことも発表されています。

コーレル株式会社
URL：https://www.parallels.com/
2024/09/19