株式会社NASUが「Design-1 グランプリ」を開催中です。現場で活躍するデザイナーにスポットライトを当てた新たな切り口のデザインアワードで、2024年10月27日(日)までエントリーを受け付けています。募集されているのは「デザインの必殺技」です。
「Design-1 グランプリ」の誕生までの背景
「Design-1 グランプリ」を主催するNASUは、前田高志氏が代表を務めています。1977年生まれの前田氏は、大阪芸術大学デザイン学科を卒業後、任天堂株式会社へ入社しています。約15年にわたり広告販促用のグラフィックデザインに携わり、2016年に独立してNASUを設立しました。
前田氏が任天堂を退社後にデザインの仕事をする中で痛感したのが「デザインの理解がごく一部に過ぎない」ということです。デザイナーという職業はグラフィック/Web/動画など多岐にわたりますが、社会に理解されて認められる機会は少ないことに気付きました。「デザイナーにもっと光が当たるように」との想いから開始されたのが、今回の「Design-1 グランプリ」です。
カード型のテンプレートに当て込んで応募
本アワードで募集される「デザインの必殺技」とは、「グラフィック表現においての魅力あふれる鉄板技」のことです。既に仕事で制作したデザインや、既存の自主制作の作品の中から「デザインの必殺技」を見付けて応募するかたちとなっています。デザインの背景やストーリーを重視するのではなく、純粋に表現者としての「技」を募集し、その技術力で競うことが目的です。
具体的には、応募者自身で「必殺技」を使ったデザインの一部をトリミングし、用意されているカード型のテンプレートに当て込むことで参加できます。カード型データ(トリミング画像)のほかに、もとになったデザインや必殺技名/技法/効果の説明文も必要です。
説明文については、分かりやすいサンプルとして、背景にマス目を敷く「ホーガンドロップ」という必殺技の例が挙げられています。
必要な説明文の内容 | |
必殺技名 | 使用した技法の名前 |
技法 | その技法をどのように再現できるかの具体的な手順を説明 |
効果 | その技法がデザインにどのような印象や効果を与えるかを説明 |
説明文の例 | |
必殺技名 | ホーガンドロップ |
技法 | 背景にマス目を敷く |
効果 | 設計図のように実験的な雰囲気が出せる |
なお、応募の際に仕事で制作したデザインを使う場合には、依頼主の許可を得ておくことが必須です。1人あたりの応募の点数に上限はありません。
「実際に使ってみたくなるか」が審査のポイント
審査員はNASU代表の前田高志氏のほか、株式会社れもんらいふ代表の千原徹也氏、株式会社インジェクターイーの取締役の寺本恵里氏が担当します。
審査基準は「デザインの現場で、そのデザインの必殺技を実際に使ってみたくなるかどうか?」です。グランプリ(1点)、準グランプリ(1点)、学生グランプリ(1点)、審査員特別賞(3点)の受賞者は、12月に開催予定の授賞式後に審査員3名が参加する特別交流会にも招待されます。
なお、本アワードでは、その開催に向けての想いに共感した3社がスポンサーを務めています。デザインの分野で広く知られるアドビ株式会社、フォントベンダーの株式会社モリサワ、カードゲーム「Desig-win」の設計に携わった株式会社NEXERAが名を連ねており、注目度の高さがうかがえます。
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■応募締切:
2024年10月27日(日)
■応募資格:
デザイナーとして仕事や活動をしている人またはデザインの学校に通っている人/2024年12月下旬に大阪または東京で開催予定の授賞式に参加できることが必要
※未成年は親権者そのほかの法定代理人の同意が必要
■賞:
グランプリ(10万円/トロフィー/賞品/授賞式後の特別交流会に招待)
ほか
■問い合わせ先:
株式会社NASU
url. https://design-1gp.com/