2024年8月21日(水)から10月13日(日)まで、「Curated by Riusuke Fukahori 金魚美抄2024×銀座 蔦屋書店 〜Goldfish Art Collection〜」が開催されます。“金魚絵師” として活躍する現代美術家・深堀隆介氏が監修した展覧会「金魚美抄2024」のエッセンスを感じられるフェアです。
“金魚救い” の体験を大切にしている深堀隆介氏
「金魚美抄」は、深堀隆介氏による “金魚の美をすくい取る” という意味の造語です。深堀氏にとって「金魚すくい」という言葉は、創作活動の大きな転機となった重要なキーワードでもあります。
深堀氏は1995年に愛知県立芸術大学を卒業し、2000年にスランプに陥って「もう美術なんてやめてしまおう」と思ったときに飼っていた金魚に魅了されました。汚れた水槽の中で美しく生きる金魚を見て、そこから金魚をモチーフとした数多くの作品を生み出すことになり、その体験を「金魚救い」と呼んで大切にしています。
深堀氏は、透明樹脂に直接絵を描く「2.5D Painting」の技法で有名です。立体的で、まるで本当にそこに金魚がいるかのような作品で多くのファンに支持されています。
全国巡回中の「金魚美抄2024」展とのコラボが実現
「金魚美抄」展は、2017年に金沢21世紀美術館で初開催され、今年は「金魚美抄2024」展として全国を巡回中です。金沢、三重と巡回し、9月5日(木)〜10月22日(火)には広島県三次市の奥田元宋・小由女美術館(広島県三次市東酒屋町10453-6)でも開催が予定されています。
今回の銀座 蔦屋書店でのフェアでは、その「金魚美抄2024」とのコラボが実現しました。展覧会に出品している作家たちが手掛けた金魚作品やグッズが集まり、展覧会の雰囲気を味わうことができます。
さまざまな技法を駆使して表現された金魚
「金魚美抄」作家には、水彩・アクリル画・粘土造形の岩本夏樹氏、アクリル画の上田風子氏、消しゴム判子の京楽堂氏、ミニチュア造形の小林美幸氏、ガラス工芸(江戸切子)の但野英芳氏、アクリル画の西村はる氏、油画の藤本絢子氏、日本画の堀としかず氏、切り絵の雅人-masato-氏、羊毛フェルトの矢萩ひかる氏がいます。ジャンルはさまざまですが、いずれも魅力的な金魚が表現されていることが特徴です。
今回の会場展示作品は店頭にて販売されますが、オンラインでの販売はありません。なお、アクリル画の西村はる氏は動植物をモチーフとした色彩豊かな作品を制作していますが、本フェアではグッズと書籍のみの出品となります。
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■期間:
2024年8月21日(水)~10月13日(日)
■開催場所:
銀座 蔦屋書店 BOOK売場(日本文化)
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
■問い合わせ先:
銀座 蔦屋書店
tel. 03-3575-7755
url. https://store.tsite.jp/ginza/