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アート/イベント

さかざきちはる氏の常設美術館「ペンギンミュージアム」が温泉旅館・和多屋別荘内の書店にオープン

2024.05.21 Tue

さかざきちはる氏の常設美術館「ペンギンミュージアム」が、2024年5月18日(土)にオープンしました。JR東日本の「Suicaのペンギン」などのキャラクターの生みの親として親しまれ、2024年4月から放送中のアニメ「ちびゴジラの逆襲」でもキャラクターデザインを手掛けているイラストレーター/絵本作家です。

ペンギンにまつわる作品が多いイラストレーター

さかざきちはる氏は、東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業後、1998年からフリーのイラストレーターとして活動しています。特に有名なのはJR東日本「Suicaのペンギン」のキャラクターデザインで、そのほかにもペンギンをモチーフにした作品を数多く創作している作家です。

さらに、千葉県のマスコット「チーバくん」や、ヤマトホールディングスの「クロネコ・シロネコ」など、数々の人気キャラクターのデザインを担当しています。アニメ「ちびゴジラの逆襲」で注目される「ちびゴジラ」は2018年から展開されている東宝のキャラクターで、さかざきちはる氏は「ちびゴジラ」の絵本の「がんばれちびゴジラ」や「なかよしちびゴジラ」も手掛けています。

イラストレーターと同時に絵本作家としても活動するさかざきちはる氏の作品では「ペンギンゴコロ」や「ペンギンのおかいもの」といった “ペンギン絵本” も人気です。

きっかけは2023年のポップアップストア

常設美術館の「ペンギンミュージアム」は、佐賀県の和多屋別荘内の書店である「BOOKS&TEA 三服」にオープンしました。5月18日(土)のオープン初日に、落成式とトークイベントが開催されています。

「ペンギンミュージアム」のきっかけとなったのは、2023年10月に和多屋別荘で開催されたポップアップストア「さかざきちはる ペンギンアパートメント 〜いきものたちがおでむかえ〜うれしの別荘」です。嬉野温泉の守り神として有名な豊玉姫神社の「なまず様」の描き下ろし原画が話題となり、盛況を博しました。

2023年開催のポップアップストアのメイン会場
サブ会場の書店「BOOKS&TEA三服」での展示

和多屋別荘は創業71年目を迎えた2021年から「Wataya Reborn Project」としてさまざまな新プロジェクトを実現してきました。

プロジェクト開始時には、BOOK&TEA「三服」をはじめ館内に複数施設が同時オープン

「泊まる旅館→通う旅館へ」という新たなコンセプトが掲げられており、2022年には温泉旅館発の文学賞の「三服文学賞」を開始するなどの意欲的な取り組みを展開しています。

「三服文学賞」は、「BOOKS&TEA 三服」の開業1周年を機に設立された文学賞

今回の「ペンギンミュージアム」のオープンは、そこに新たな魅力を加えるミュージアム事業の第一歩です。

第1回目は「はじめのいっぽ」がテーマの展示

「ペンギンミュージアム」では、500点の原画の中からセレクトされた100点が飾られています。季節/テーマごとに絵を入れ替えを行いながらの展示が繰り広げられる予定です。第1回目の展示テーマは「はじめのいっぽ」となっています。

はじめのいっぽ「ペンギンとイエロー」

嬉野温泉の宿である和多屋別荘には、お茶と読書を楽しめる「BOOKS&TEA 三服」のほか、カフェ「Made in ピエール・エルメ」や、日帰り利用の来場者にも人気の「河畔サウナ」などがあります。つまり「ペンギンミュージアム」は、温泉とともに絵とミュージアムグッズを楽しめる場です。

「ペンギンミュージアム」の開館を記念した作品「温泉ペンギン 五色の岩」のシルクスクリーンのオンライン販売も開始されました(店頭在庫もあり)。100部限定で、シリアルナンバー入り/直筆サイン入りの仕様です。本作はさかざきちはる氏の作品としては初の8色使用の多色刷シルクスクリーンです(通常は2〜3色とのこと)。作中では「温泉につかってうっとり幸せなペンギン」が描かれています。

新作「温泉ペンギン」

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■期間:
2024年5月18日(土)~

■開催場所:
和多屋別荘「BOOKS&TEA三服」内
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙738

■問い合わせ先:
株式会社和多屋別荘
url. https://wataya.co.jp/

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