株式会社サンコー技研と株式会社kenmaが、Macを “ホワイトボード化” できるアクセサリー「MetalSKIN（メタルスキン）」を開発しました。特設Webページで、第1弾の「for iMac Front Panel」の予約販売が開始されています。

Macを物理的なメモ帳として使う驚きの発想

「メタルスキン」は、東大阪市が主導する「HIGASHIOSAKA FACTORies」プロジェクトの一環として開発されました。0.3mmの厚みのアクセサリーで、Macの一部をホワイトボードのように書き込みができる仕様に変化させます。Macの見た目はそのままで、装着してもデザインの美しさが損なわれることはありません。

第1弾の「for iMac Front Panel」は、iMacのディスプレイの下方をホワイトボードにできる商品です。その後も「メタルスキン」シリーズでは、MacBook Airのキーボードの下方に貼れる「for Macbook Keyboard」や、iMacのスタンドに貼れる「for iMac Stand」などの商品化が企画されています。

表面に独自コーティングが施されているため、ホワイトボード用のマーカーで書き込み、イレーザーで消すことが可能です。材質はアルミニウムで、第1弾の「for iMac Front Panel」は19,800円（税込／特別先行価格／送料別）で購入できます。予約受付期間は2024年2月29日（木）までで、4月末から順次に発送予定です。

東大阪の “モノづくり” のプロジェクトから誕生

開発に携わった企業のうち、サンコー技研は1976年の創業から50年近くにわたって打ち抜き加工を手掛けてきた企業です。1mm以下の薄い素材での「精密打ち抜き加工」を得意としています。代表的な実績は交通系ICカードで、内部の極薄フィルム基盤の加工を担当しているそうです。

一方のkenmaは、2016年に設立された “ビジネスデザイン会社” です。「Flagship Design」をコンセプトに掲げ、企業の新たな事業の柱となるような製品・サービスの開発を手掛けています。

「HIGASHIOSAKA FACTORies」は、東大阪の多彩な技術や創意に富んだモノづくりを推進する活動として展開されており、新たな魅力の創出と発信を目的としています。サンコー技研も東大阪市に本社を構える企業です。同プロジェクトは、企業と都市のブランド価値を生み出すことを目指して計画されました。

「メタルスキン」は「HIGASHIOSAKA FACTORies」の “第2期” に含まれている企画です。このプロジェクトにはほかにも複数のプロダクトの企画があり、その内容を紹介する特設サイトはデザイン面でも工夫が凝らされているため必見です。

すぐ目に留まるMacにダイレクトにメモ書き

Macでデザインの仕事をしていると、しばしば気軽にメモを書けるスペースが欲しくなるでしょう。それは、電話対応をしているときのメモだったり、不意に浮かんだアイデアを書き留めるためだったり、レイアウトを整えるための計算式だったりします。本来であれば別途にメモ用紙を設置しなければいけないところを、Macの “デッドスペース” でまかなえる本商品はとても面白い発想です。

特に「一時的に利用するだけの内容」や「すぐに目に留まるところに置いておきたい内容」のメモには適しているでしょう。「すぐに目に留まる」というのは意外に大事なポイントで、「メモに書いたはいいけれど、どこにそのメモがあるのか忘れた」となって後からメモ帳やデータを引っ繰り返して探すような手間を省けます。

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「HIGASHIOSAKA FACTORies」のWebサイトには、デザイナーの声として、サンコー技研の高度な打ち抜き技術を「どうすれば世界にアピールすることができるのか」「考え抜いた末にたどり着いた答えが『Mac向けアクセサリ』だ」と記載されています。技術とデザイン的な発想の組み合わせが独自のプロダクトとしてカタチになった「メタルスキン」は、モノづくりの醍醐味を感じさせるアイテムとしても注目です。

株式会社サンコー技研／株式会社kenma
URL：https://metalskin.net/
2024/02/06