2024年9月21日(土)から10月11日(金)まで、代官山 蔦屋書店にて「刷り師と作家〜キドプレスの手しごと〜」展が開催されます。アーティストとのコラボ作品を通じて、国内外で活躍する版画工房キドプレスの仕事が紹介される展覧会です。
2005年に版画工房として設立されたキドプレス
版画工房キドプレス(KIDO Press)は、プリンターの木戸均氏によって、2005年に設立されました。木戸氏は同時にGallery KIDO Pressを展開しており、さまざまな作家の展覧会も開催しています。
これまでには、ジョン・カリン氏やキキ・スミス氏など海外の第一線で活躍するアーティストの版画も制作し、展示で紹介してきました。また、小畑多丘氏や土屋裕介氏や大石奈穂氏といった若手アーティストの企画展示に力を入れていることも特徴です。併設された版画工房で「刷り師と作家の親密なコラボレーション」による版画制作を行いながら、さらに連動してギャラリーのプログラムの充実を図っています。
額を外してダイレクトに鑑賞できるシート展示
今回開催される「刷り師と作家〜キドプレスの手しごと〜」は、その版画工房キドプレスに焦点を当てた展覧会です。アーティストの表現を “版” に起こして刷る「陰の立役者」とも言うべき版画工房に注目することで、職人技とアートの魅力が伝えられています。
展示のスタイルとして、作品の額が外されていることも特徴です。シートで展示することで、アーティストが描き、“刷り師” が形にした色や線をダイレクトに鑑賞できます。展示作品は全て購入でき、そのまま持ち帰ることが可能です。
版画工房とコラボでの参加アーティストは6名
版画工房キドプレスは、Gallery KIDO Pressとしては、三沢厚彦氏をはじめウィスット・ポンニミット氏/O JUN氏/鴻池朋子氏/阪本トクロウ氏/束芋氏などの展覧会も、新作版画の出版発表と連動しながら展開してきました。今回の「刷り師と作家〜キドプレスの手しごと〜」の企画で版画工房とコラボしているアーティストは、三沢厚彦氏/小林孝亘氏/小畑多丘氏/町田久美氏/束芋氏/オノデラユキ氏の6名です。
なお、本展は代官山 蔦屋書店と株式会社求龍堂との共催となっています。求龍堂は1923年に創業した美術書出版社で、伝統美からアート絵本まで幅広く刊行しています。社名の「求龍」はフランス語の「CURIEUX」に由来し、「芸術的あるいは知的好奇心を求める」や「常に新しきを求める」という意味です。
* * * * * * * * * *
■期間:
2024年9月21日(土)~10月11日(金)
■開催場所:
代官山 蔦屋書店 2号館 1F 建築・デザインフロア
東京都渋谷区猿楽町17-5
■問い合わせ先:
代官山 蔦屋書店/株式会社求龍堂
url. https://store.tsite.jp/daikanyama/
url. https://www.kyuryudo.co.jp/