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アート/イベント

スタジオジブリ “耳をすませば” の背景画も手掛けた井上直久氏の個展「イバラードの世界」

2024.08.19 Mon

新作「思いがけぬ再開」アクリル 25M

2024年8月21日(水)から8月27日(火)まで、仙台三越 本館7F アートギャラリーにて「イバラードの世界 井上直久絵画展」が開催されます。井上直久氏は、スタジオジブリアニメ「耳をすませば」の背景画を手掛けたことでも知られる画家です。

井上直久氏とスタジオジブリとのつながり

井上直久氏は、友人が出版社を紹介してくれたことがきっかけで東京で個展を開催しました。宮崎駿監督宛に個展の案内を出版社で出したところ、実際に宮崎監督が会場を訪れます。それはちょうど映画「耳をすませば」の制作中のことで、後日スタジオジブリから「主人公の少女が空想するシーンを描いてもらえないか」と依頼を受けました。

さらに、井上氏が原作の「星をかった日」も宮崎監督によって短編アニメとして制作されます。「星をかった日」は、三鷹の森ジブリ美術館の「土星座」やジブリパークの「オリヲン座」で上映されて注目の作品となりました。

「借景庭園2007」版画 64×51cm

井上氏の創作のキーワード「イバラード」とは?

「星をかった日」の原作となったのは「イバラード」です。宮沢賢治氏(1896〜1933年)がかつて故郷の岩手県を「イーハトーブ」と呼んだことは有名ですが、同じように井上氏も自身が住む大阪府の茨木市を「イバラード」と呼んでいます。「耳をすませば」の背景画の仕事でも、長年描いてきた「イバラード」の世界観が表現されました。

「世界は私の標本箱」版画 38×51cm

「イバラード」という言葉は、それを口にした瞬間もしくは意識した瞬間に「目に映った風景・事象すべてが幻想的で不思議な世界へと変貌を遂げる」とされています。見慣れた駅前の風景が広大な丘陵地になったり、自宅裏の麦畑が黄金色に輝く原野になったりと「見方をほんの少し変えるだけで、世界は面白くなる」という発想に基づいた “理想郷” です。

「めげゾウ発見」版画 38×46cm

個展の会期中には作家が毎日来場予定

今回の個展では、「イバラード」を舞台とした最新作の原画や版画が展示販売されます。どこか懐かしく感じられるような心象風景として独自の世界が描かれ、会場のある杜の都・仙台を思い描いたという新作も展示予定です。

「蒼空の友」版画 21×27cm

また、会期中には毎日13:00から17:00まで、井上氏が現地を訪れます(都合によりイベントの変更または中止の場合もあり)。購入した展示作品には、井上氏によって直接サインを入れてもらうことが可能です。

「多層海麗日2020」版画 36×53cm

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■期間:
2024年8月21日(水)~8月27日(火)

■開催場所:
仙台三越 本館7F アートギャラリー
宮城県仙台市青葉区一番町4-8-15

■問い合わせ先:
仙台三越
url. https://www.mitsukoshi.mistore.jp/sendai.html

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