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アート/イベント

種類が豊富な欧文の活字フォントを宇宙の星々にたとえて紹介している「欧文活字の銀河」展

2024.07.22 Mon

©TOPPAN Holdings Inc.

TOPPANホールディングス株式会社が運営する印刷博物館P&Pギャラリーにて、2024年9月23日(月・休)まで「欧文活字の銀河」展が開催されます。印刷に用いられた欧文書体の活字を宇宙の星々にたとえ、活字の実物や機械、活字メーカーによる見本帳などを紹介している展覧会です。

産業革命で生まれた欧文書体の活字

DTPが普及した現代では、文字の表現には主にデジタルの「フォント」が使用されます。そのフォントのルーツとなったのが、ハンコのような「活字」です。活字は15世紀に技術が確立された「活版印刷」で使用されます。活字メーカーによってパッケージ化されたひと揃いの活字が、“フォント” と呼ばれました。

産業革命で生み出された欧文の活字フォントには、数えきれないほどの多くの種類があります。それを無数に存在する “宇宙の星” にたとえて紹介しているのが、今回の「欧文活字の銀河」展です。会場の印刷博物館は「印刷文化学」の確立と発展に取り組んでおり、さまざまな書体の活字も収蔵しています。

活版印刷の道具

活字の歴史や使い方も学べる展覧会

本展では、まるで銀河のように活字が会場を埋め尽くしています。それぞれの書体が生まれてきた背景も解説され、活字の時代から発展してきた現代のデザインについても考えるきっかけとなる展覧会です。

展示は3つの章で構成されています。第1章「活版印刷の世界へ What is Letterpress?」では活版印刷のためにデザインされた書体が紹介されていて、活字書体の歴史や使い方を学べます。第2章は「欧文活字の銀河 The Galaxy of Letterpress」です。活字の製造を支えた機械と、その機械から生み出された欧文活字が紹介されています。

欧文活字のフォント

「日本の欧文活字 Roman Typefaces in Japan」と題した第3章は、当時の活字や書体見本帳などから、日本の欧文組版について考えるパートです。日本では終戦後から本格的に欧文活字が製造されるようになり、明朝体に合わせやすい書体など、日本語の組版との親和性も重視されました。

日本の欧文活字見本帳

会期中には参加無料のギャラリートークも実施

本展は、無料で展示を鑑賞することができます。ただし、印刷博物館展示室(地下)に入場する場合には、入場料が必要です。

関連イベントとして、会期中の7月27日(土)と8月3日(土)の各日10:30〜11:00には、参加無料の “活版印刷「欧文活字としおり」とギャラリートーク” が実施されます。印刷博物館 印刷工房インストラクターの解説のもと、欧文活字「Colonna」を用いた印刷体験も楽しめる内容です。定員は各回20名で、当日会場受付の先着順となっています。

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■期間:
2024年7月20日(土)~9月23日(月・休)

■開催場所:
印刷博物館P&Pギャラリー
東京都文京区水道1-3-3 TOPPAN小石川本社ビル

■問い合わせ先:
TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館
url. https://www.printing-museum.org/

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