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テクノロジー

商品画像を用意するだけで、AIモデルが商品を着用したイメージ画を作れる「wModel.AI」が登場

2024.01.30 Tue

SSQQB株式会社が「wModel.AI」および「wModel.AI Clothing」の提供を開始しました。1枚の商品画像をもとに、AIモデルがその商品を使っている画像を生成するサービスです。アパレルの分野を中心とした活用が見込まれています。

経費や時間を大幅に削減できるAIの活用

今回スタートしたサービスでは、手元の商品画像を送ることで、AIモデルがそれを着用/使用した宣伝販売用のイメージ画像を生成してもらえます。用意するものが商品画像1枚のみと手軽であるところが魅力です。

AIモデルは、仮想のモデルのほか、自身の顔を使うことなどもできます。さまざまな肌の色や髪型や年齢のAIモデルと商品画像を合わせてシーンが生成され、自然にイメージ画像を作り出すことができます。

従来のモデルを起用した撮影と比べ、経費も時間も大幅に削減できることが特徴です。また、生成AIで画像が作られるため、実際には撮影が難しい場所やシチュエーションなどの表現もでき、その自由度の高さもメリットと言えるでしょう。

複数のパターンがあるAIモデルの種類

本サービスのAIモデルには「業務専属AIモデル」「イメージ専属AIモデル」などの種類があります。「業務専属AIモデル」は、同社が保有するAIモデルを利用するサービスです。顔のイメージは専用ではないため、ほかの企業の広告と被ってしまう場合もあります。

「イメージ専属AIモデル」は、企業ごとにオリジナルのAIモデルを生成するサービスです。ブランドのイメージに合う年齢や体型など、希望に沿ったぴったりのAIモデルを新規で生成してもらうことができます。こちらの顔のイメージは専用で、ほかの企業と被る心配もありません。

そのほか、自身の顔を用いてパーソナライズされたAIモデルを生成する「セルフAIモデル」も利用できます。人間だけでなく、別途にペットの画像を用意し、犬や猫など動物のAIモデルを生成してもらうことも可能です。

アパレルでの活用シーンと幅広い対応力

本サービスの活用が想定されているのは、まずアパレルの分野です。マネキンで撮影した1枚の画像を用意すれば、AIモデルがその服を着用した画像を生成してもらえます。商品画像はマネキン撮影でなく、平置きの写真などをもとにすることも可能です。服はもちろん、スニーカー/ヒール/ブーツといったあらゆる靴、バッグ、財布、帽子、アクセサリーなどにも対応します。

そのほかには、美容・コスメ商品のモデル画像や、SNS投稿・宣伝用のAI画像の生成などの活用も想定されており、日用品・食品・インテリア・電化製品などの分野も含めて幅広く対応しています。動物AIモデルの利用が可能であることから、ペットグッズの商品などにも活用できそうです。人間AIモデルどうしのコラボ、人間AIモデルと動物AIモデルのコラボなども実現でき、さまざまなニーズに対応しています。

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この「wModel.AI」は、どのくらいのクオリティで提供されるのかは気になるところですが、方向性としてはとても面白いサービスであるように感じられました。近年ではバーチャル試着などの技術も目覚ましく進化しており、広告ビジュアルの制作のプロセスが大きく変わる日もそう遠くはないのかもしれません。

SSQQB株式会社
URL:http://www.wmodel.ai/
2024/01/30

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