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テクノロジー

自分の声がリアルタイムで変わる「CoeFont ボイスチェンジャー」にmacOS対応ベータ版が登場

2023.12.22 Fri

株式会社CoeFontは、macOS対応の「CoeFont ボイスチェンジャー」のベータ版の提供を開始しました。自分が話した声を、リアルタイムで好きなキャラクターのボイスに変換できるサービスです。

AI音声の多彩なサービスを提供するCoeFont

同社は、AI音声プラットフォーム「CoeFont」を提供しています。「CoeFont」には最新のAI技術が活用されており、誰でも簡単に利用できる読み上げなどのAI音声サービスです。

もともと「CoeFont」は2020年に設立され、東工大ベンチャーに登録されています。オリジナルキャラの「アリアル」「ミリアル」などのAI音声合成を公開し、ひろゆき(西村博之)氏のAI音声で動画を生成できるジェネレーター「おしゃべりひろゆきメーカー」が特に大きな話題となりました。

「おしゃべりひろゆきメーカー」などで大きく注目されたCoeFont

現在は、10,000種類以上のAI音声を利用できる「Text to Speech(文章読み上げ)」や、日本語などの母国語で収録・作成したAI音声を、そのままの声質で多言語のAI音声に変換する「Cross-Lingual TTS」などを提供しています。

無料のプランにも多数の声を用意

「CoeFont ボイスチェンジャー」は、リアルタイムで声を変えられるボイスチェンジャーアプリです。WIndows版に加え、今回macOSに対応するベータ版の提供が開始されました。“ロボット感” を抑えたリアルな声であることを特徴としています。また、GPUやハイエンドCPUを搭載したパソコンでの使用が推奨されていますが、一応「GPUなしでも動く」というのもセールスポイントとしてアピールされています。

声の種類も豊富な「CoeFont ボイスチェンジャー」

デスクトップ版のアプリをダウンロードして利用でき、無料で使える「フリープラン」と月額330円(税込)の「ベーシックプラン」があります。このような料金体系だと「課金しないとほとんど使えなさそう」と早合点しがちですが、「フリープラン」で使える “声” が非常に多いのも本アプリの特徴です。

無料の「フリープラン」で使えるキャラクター音声
ひろゆき/アリアル/ミリアル/アベルーニ/アイリス/アキラ/タケシ/ルナ/はなおばあちゃん/四郎左衛門/ショウ/山田さん/ゆうま

有料の「ベーシックプラン」では「フリープラン」の全てのキャラクター音声に加え、カネル(CV:森川智之さん)の音声を使えるようになります。つまり、カネル以外の声は現在のところ全て無料です。いずれのプランにも時間制限や利用キャラクターの数に上限はなく、使い放題です。

残念ながら商用目的での利用はNG

本アプリの使用にまつわる注意点として、商業目的での利用は禁じられています。あくまでも、個人利用を目的とした提供です。また、このアプリでのボイスチェンジャーを利用した音声をSNSや動画投稿サイトなどで使うときには「Voiced by https://www.coefont.cloud」の表記が必要となります。

使用の際には、最初に「CoeFont」サービスへのログインまたは会員登録が必要です。AI音声が読み込まれたら「Settings」の画面でデバイス(マイク/出力先)を指定し、使いたい声を選んでボイスチェンジャー機能を「Active」にすればOKです。詳しい使い方やインストール方法は、YouTube動画でも公開されています。

CoeFont Voice Changer Mac版インストール方法のご説明」(YouTubeより)

「CoeFont Voice Changerのご利用方法」(YouTubeより)

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AIの普及とともに実用性が飛躍的に向上したボイスチェンジャー機能は、今後さまざまな場面で需要が高まるのではないかと予想されます。そのような中、特別なハードウェアを導入せず、気軽に使える「CoeFont ボイスチェンジャー」にも注目です。特に同社のサービスは、著名人・声優との連携が強固であることもポイントとなるでしょう。

株式会社CoeFont
URL:https://vc.coefont.cloud/
2023/12/22

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