映像、グラフィック、テキストなど、ドキュメントに適した表示モードを選択可能。 Pictureモード(写真左)では輝度や色温度をある程度高めて発色をよくし、Textモード(写真右)は抑えることで目の負担を軽減する |
Webページのデザインワークでは、ユーザーの閲覧環境を想定してディスプレイを高輝度な状態にして作業することもある。そうしたなかで、デザインワークから企画書作成やメールの読み書きなどのテキストワークに切り替えたとたん、「背景色の白が目に痛い」と感じる経験は誰もがしているだろう。
FlexScan S2431WはPicture、sRGB、Movie、Textの4つの表示モード(輝度・ガンマ・色温度を調整する)を搭載しており、表示するドキュメントに合わせてボタンひとつで素早く切り替えることができる。また、添付のユーティリティソフトを利用すれば、アプリケーションごとに最適な表示モードをプリセットしておき、自動で切り換えることも可能だ。
「例えば、デザイン作業に欠かせないPhotoshopはPictureモードに、資料作成などで利用するExcelはTextモードにするなど、アプリケーションに合わせて、事前に表示モードを設定しておけば、自動的に切り替えてくれるから目にも優しいし、とっても便利ですね」(鈴木さん)。
ディスプレイ前面に設置されたBrightRegulatorセンサーにより、環境光に最適なディスプレイ輝度に自動調整する |
ディスプレイ画面の明るさは、実はそれ単体で測るものではなく、周囲の環境光とのバランスで考えるものだ。たとえば日中、外光も採り入れながらの環境では、ディスプレイは環境光の明るさに負けない程度の輝度が必要となる。逆に夜、蛍光灯下の多少暗めの環境では、眼精疲労を軽減するためにもディスプレイの輝度を抑えることが必要だ。
FlexScan S2431Wは、ディスプレイ前面のベゼル下部に「BrightRegulatorセンサー」を搭載。「ディスプレイがまぶしいと感じても、仕事に追われている中では、その度に調整している余裕は……正直なところないですから、環境に合わせて自動的に輝度を調整してくれるのは手間がかからず、頼もしい機能ですね」(鈴木さん)。
また、ナナオの特許技術であるバックライトセンサーによる調光機能も合わせて動作し、環境温度や経時劣化による輝度変化に対して自動補正が働くため、常に安定した発色状態が保たれ、寿命の延長にもなる。
最低輝度まで落としても、視認性に劣ることのない発色性能がFlexScan S2431Wの特長。輝度調整は手動でも可能 |
元来ワイドディスプレイは、DVD映像やゲームなど、エンターテインメント・コンテンツを視聴する用途を重視しているため、高輝度製品が一般的。このため、業務用として使用する際にはまぶしすぎることも多く、輝度の高すぎるディスプレイ表示が目の疲れにつながることも。 FlexScan S2431Wには特許技術「調光機能」が搭載されており、最低輝度を最高輝度の25~20%まで抑え込みながらも、発色性を保持し、安定した正確な表示を実現する。高輝度ワイドディスプレイでありながら輝度を下げることができるうえ、最低輝度では消費電力も抑えられるため、ランニングコストも低減される。 「ときに1ピクセルにこだわる作業も多いので、目にかかる負担が多い気がします。ですから、輝度を落としてもピクセルのチラつきがないのは、とてもありがたいです」(鈴木さん)。 |
最近のプロモーションサイトなどでは、Flashや映像コンテンツなどのリッチメディアが使われることが少なくない。アニメーションや映像など動きのあるコンテンツを制作する現場は、より高性能なディスプレイがあってこそ快適な開発環境といえる。 FlexScan S2431Wは、液晶TVにも採用されている「オーバードライブ回路」を搭載。黒→白→黒で16ms、中間階調域では6msという高い応答性能を実現しており、映像をなめらかに表現する。 また、オーバードライブ回路の搭載は、目の疲れの一因となる動画表示時のチラつきや残像感を低減するため、目にかかる負担を少なくする機能ともいえる。 「今まで使っていた液晶ディスプレイでは、デジタルっぽいカクカクとした動きや残像感が気になりましたが、FlexScan S2431Wはとてもなめらかで見やすいですね」(鈴木さん)。 |
Flashコンテンツでは、アニメーションの動きの演出が非常に重要。動画をなめらかに表現するディスプレイだからこそ、リッチなコンテンツも演出できる |