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新製品

折り目を付けた本やカードも作りやすい! 大日本印刷の両面フォトプリンター「DP-DS820DX」

2024.07.01 Mon

「DP-DS820DX」を活用して作れる成果物のイメージ

大日本印刷株式会社(DNP)が、昇華型熱転写方式のコンパクトなフォトプリンターの新モデル「DP-DS820DX」を発売しました。従来機から大幅なスリム化を実現しつつも、高画質での8インチ両面プリントができ、さまざまな成果物の制作に役立つ製品です。

長年の技術を生かした昇華型熱転写プリンター

大日本印刷は、長年培ってきた印刷・プリント技術を生かし、高品質な昇華型熱転写メディアとプリンターを提供しています。昇華型デジタルフォトプリンターは、多様な出力のニーズに対応するラインナップです。

同社の昇華型熱転写の方式では、専用のインクリボンと受像紙が用いられます。インクリボンは極薄のポリエステルフィルムにC(シアン)/M(マゼンタ)/Y(イエロー)の昇華性染料を順番に塗布した状態です。

インクリボンの各色の染料は、サーマルヘッドの熱に応じて受像紙に転写されます。受像紙には、紙や樹脂にの基材上に転写された染料を定着させる特殊なコーティングが施されています。

「DP-DS820DX」でのプリントイメージ

用紙の反転機構を内蔵させて筐体をスリム化

新登場の「DP-DS820DX」は、2024年6月に米国で発売されました。その後、順次に各国・地域で販売が開始されます。日本国内での販売スタート時期は、2024年秋の予定です。

本製品では、従来機の「DP-DS80DX」から容積を約40%にする大幅なスリム化が実現されました。重量も約25%削減されています。これまでは両面プリントのために用紙を反転する機構が外付けであったため、機器が大きくなって出力スピードが遅くなっていましたが、反転機構を内蔵させることでそれらの課題がクリアされています。

「DP-DS820DX」製品画像
本体サイズ322(幅)×272(高さ)×460(奥行)mm
重量約22kg

コンパクトであることから、フォト関連の製品を扱う店舗にも設置しやすいモデルです。用紙が反転機構を通過する距離も短くなったため、従来機から約30%のプリント速度の向上が実現されています。

フォトブックも作れる縦カッターとクリース機構

本製品は、カレンダーやグリーティングカードなど、さまざまなタイプの出力に1台で対応できるプリンターです。縦と横のカッターを採用したことで、出力前に内部で用紙サイズを調整できます。出力解像度は、High Speedモードで300×300dpi、High Qualityモードで300×600dpiです。

プリントサイズ(単位:インチ)
両面プリント用カット紙
8×4/8×5/8×6/8×6.5/8×8/8×10/8×10.5/8×10.75/8×12
※幅方向は4〜8インチの範囲で任意にカット位置の設定が可能
片面プリント用ロール紙
8×4/8×5/8×6/8×8/8×10/8×12

さらに本製品は、印画紙にクリースライン(折り目)を入れる機構を搭載していることも大きなポイントです。たとえばフォトブックを作る場合には、折り目を加えて本のノドの開きを良くすることができ、見開き誌面を水平に近い構造にできます。

奥がクリースラインなし、手前がクリースライン入りで作成したフォトブック

DP-DS820DX イントロダクション動画(YouTubeより)

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「DP-DS820DX」は、写真スタジオやプリントショップ(フォトショップ)を営むユーザーには特に適した業務用の製品です。同時に、フォトブックや折り目の付いたグリーティングカードなどの内製にも便利であることから、デザイナーやアーティストも活用しやすい1台となっています。

大日本印刷株式会社(DNP)/株式会社DNPフォトイメージングジャパン
URL:https://www.dnp.co.jp/
2024/07/01

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