2000年4月、カナダで設立されたiStockphoto。そもそもの成り立ちは、創始者のフォトグラファーBruce Livingstone氏が仲間同士で自由に意見交換やファイル交換できたら……という目的から開設した無料のファイル共有サイトでした。その後、メンバーが増えたことにより、ウェブホスティング会社から100万円を超える請求書が届いてしまったBruceは、料金を払うことができなくなり、ファイルをダウンロードするごとに25セント課金する制度となったのが、iStockphotoが現在採用している素材流通システムの基礎となっています。日本語版のサービスは2007年6月から始まりました。

現在、世界10カ国語版を展開する「iStockphoto」の会員数は300万人。ロイヤリティフリーの写真のほか、ベクターイラスト、Flashアニメーション、ビデオなど、300万を超える高品質な素材が提供されています。またillustratorはaiファイル、Flashの素材はswfではなくflaファイルなので、ダウンロードしてから自由に加工することもOK。今年秋からは、音源も追加されるとのこと！

通常“ストックフォト”というと、プロのカメラマンに依頼した撮り下ろし、あるいは提供作品が主流です。しかしiStockphotoの場合、写真を撮る人も購入する人も一般ユーザー。価格はサイズによって、写真は1クレジット（サイト内の通貨／約1ドル）から最大20クレジットまで。プリペイドのクレジット方式で、希望の画像料金を支払うだけです。入会金や手数料などは一切かかりません。先月からは定額制のサービスも始まりました。