写真は撮影したあとが勝負!
Photoshopで写真をクリエイティブに操る
写真表現 07 トイカメラ風の味わいのある質感と色調を表現 作品提供・解説>諫山典生 使用ソフト>Photoshop CS3/CS4 |
写真全体のコントラストを強める |
まず、ベースとなる写真をPhotoshopで開き、背景レイヤーをスマートオブジェクトに変換して複製。このレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]、[不透明度:70%]とする 1-1 。続けて、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“色相・彩度...”を選択。[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックを入れて[OK]としたら、ダイアログ上で[色相]と[彩度]を下げ、写真のコントラストを強めて色合いに変化を出した 1-2 。
1-2 |
色調を大胆に崩してトイカメラ風の色合いを表現 |
次に、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“カラーバランス...”を選択したら、 2-1 のように設定。今回は全体の色調を緑色に崩した 2-2 。さらに、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“白黒...”を選択し、表示されるダイアログで彩度などを調整。この調整レイヤーを[描画モード:ソフトライト]として、全体のコントラストを強めた 2-3 。
2-2 |
2-3 |
四隅を暗くして周辺の光量不足を演出する |
次に、レイヤーの最前面に新規レイヤーを作成したら、全体をグレーで塗りぶす。続けて、“変形”→“レンズ補正...”フィルタを選択し、表示されるダイアログで[周辺光量補正:-100]として実行 3-1 。このレイヤーの[不透明度]を調整し、[描画モード:ビビッドライト]とする 3-2 。さらに、このレイヤーを複製して最前面に配置したら、[描画モード:乗算]に変更。さらにレイヤーマスクを追加したら、暗くなりすぎている中心部分をマスクする 3-3 。
3-1 |
3-2 |
3-3 |
ぼかしを加えてチープな質感に仕上げる |
続いて、最背面のレイヤーを選択し、“ぼかし"→“ぼかし(ガウス)...”フィルタで全体を軽くぼかす。さらに、“ノイズ”→“ノイズを加える...”フィルタでノイズを加え、粒状感を表現した 4-1 。最後に、レイヤーメニュー→“新規塗りつぶしレイヤー”→“ベタ塗り...”を選択して[OK]としたら、ダイアログでオレンジ色を選択して実行。このレイヤーを最前面に配置して不透明度を調整すれば、トイカメラ風のチープな色調に仕上げることができる 4-2 。なお、最終的なレイヤーの構成は 4-3 のようになっている。
4-1 |
4-2 |
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本記事は『MdN』2011年3月号(vol.203)からの転載です。
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