「私にとってこれは描きやすいマウスのようなもの。慣れてしまった今では、ほとんどの操作をIntuos4で行っています」と語るアートディレクターの森本亜希子さん。ペンタブレットとの出会いはイラストレーションに傾倒していた学生時代。以来、直感的でアナログライクな操作性に惚れ込み、デザインワークの大半をペンタブレットだけでこなすヘビーユーザーだ。一方デザイナーの小岩原直志さんも出会いは学生時代。そのユーザーフレンドリーなインターフェイスやすぐれたプロダクトデザインにピンときて以来、画像処理にはもちろん、Adobe Flashを使用したアニメーション制作にも活用している。そんなふたりが中心となって社内に広まっていったIntuos4。現在のところWeb制作スタッフ10名のうちの半数が利用している。
「グラフィックの素材を手描きしてスキャンする、といったことをしなくてもペンタブレットなら即座にPC上で描けてしまう。写真と背景をなじませる処理やシワ消し、切り抜きなんかもマウスだと時間がかかりますが、Intuos4ならあっという間です」(森本)
マウスとペン、どちらが人間の手によくなじむかと問われれば、答えを待つまでもない。指にフィットするラバーグリップ、なめらかな操作性を運ぶ重量感、そして2048レベルで筆圧を感知するIntuos4のペンなら、指先の微細なニュアンスも思いのままにアウトプット。最小ON荷重はなんと1グラム、傾き検出機能は±60レベル。これらがアナログさながらの操作性を運ぶ。ストレスとは無縁だ。
「細かな個所の処理はほんとうに楽。ほかにも手描きアニメーションを制作する際に、大量に画像を処理するとなるとペンタブレットは必須です」(小岩原)
マウスに代わるツールとして社内に浸透した背景には、便利なだけではなく、直感的に使えるこのインターフェイスも功を奏した。実際のところ、小岩原さんもマニュアルをほとんど手にしなかったことを明かす。
「ドライバをインストールしたら、表示された画面に導かれて即使えるように設定できた。触っているうちに、さらに便利な使い方が見つかっていく」(小岩原)
「コピー&ペースト」「タスク切り替え」「デスクトップの表示」のように好きなショートカットを割り当てておけるエクスプレスファンクションキー、画面をスクロールするタッチホイールなど、キーボード操作を補完する機能も充実しており、触るほどに手になじむのがIntuos4。結果としてキーボードはデスクの脇に置かれることに。
特定のタスクで集中的に使われるのではなく、幅広い用途にIntuos4が活用されるのは、写真、映像、テキストといった、さまざまな表現を許容するWebを主戦場にする同社ならでは。それは、ユーザーがツールに合わせるのではなく、バラエティに富んだクリエイターに開かれたIntuos4の懐の広さがあってこそだ。次のページでは、ベーシックな用途からクリエイティブな用途まで、具体的な使用方法を紹介しよう。
URL https://www.elephant-com.co.jp/
ユーザーの心を動かすWebサイト、顧客の抱える問題を一気に解決するシステム制作、そのほかにもモバイルサイトやガジェットの開発など、幅広い領域でクリエイティブワークを実践。近年の代表作に「つくろう! みどりとこどものまち」、「IW DESIGN ONLINE STORE」、「カンヌ国際広告祭日本オフィシャルサイト」など。
つくろう! みどりとこどものまち
https://www.wondergreen.jp/ELEPHANT carnival
https://carnival.elephant-com.co.jp/幅広い分野のクリエイターから、長年に渡って支持されてきた高機能ペンタブレットシリーズ。この分野のツールでは世界トップクラスのシェアを誇る。Intuos4シリーズはクリエイターの繊細なタッチをそのままストレートに伝え、細密な筆圧表現を可能にする2048レベル筆圧機能を搭載。ますます直感的でアナログライクな操作が可能に。キーボード操作を減らし、作業効率をますますアップするエクスプレスパッドも用意。タブレットのサイズが異なる4種類とワイヤレスモデルがラインアップされている。