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Web制作会社の敏腕ディレクターに聞く覆面“座談会”
~乗り換えるなら今?! レンタルサーバーの最新事情~

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Web制作会社の敏腕ディレクターに聞く覆面“座談会”~乗り換えるなら今?! レンタルサーバーの最新事情~

Webディレクター・デザイナーが知りたいレンタルサーバーの本当のトコロ

現状におけるレンタルサーバー選び

プロフィール
-本日は、Webサイト制作案件でサーバー構築も必要となった際に、どういったポイントでレンタルサーバーを選ぶのか? また、サーバー契約などを行う際に、よく分からない点などをお伺いしたいと思います。まずは、サーバー構築案件がどの程度あるのかをお聞かせください。

A氏 実際のところ、サーバー構築も含まれる案件というのはそれほど多くはないですね。当社ではコーポレートサイトの制作・運用が多いのですが、リニューアルなどでも既存サーバーをそのまま利用するケースが多い。例外として、コンペ案件などで制作会社自体を変更するような場合にサーバーから提案するというのはあります。ただ、それも全体としては2割程度、年に5件程度ですね。リニューアルに合わせてプラン変更といったケースもあるので、その際はサーバー会社ごと乗り換えという提案もありますね。

B氏 私もサーバーありきの案件が多いため、サーバー提案は年間でも1割程度ですね。実際にはA氏などディレクターさんなどとのコラボも多いので、私が選ぶというよりは選んでもらっている方が多いですね。レンタルサーバー選定で相談…というのもありますが、正直どういう目線で選べば良いのか分からないということもありますね。

-レンタルサーバーにも、共用、専用、VPS、クラウドなどいろいろタイプがありますが、どのように選んでいますか?

A氏 コーポレートサイトであれば、現状ではVPSという選択が多いですね。最近は共用や専用は少ないです。VPSを選ぶ理由としては、仕様の制約がないということ。それと、独自ドメインでのSSL運用もポイントです。中規模なクライアントとなれば、共用SSLというわけにもいかないですから。

B氏 小規模なサイトでは、コストを重視して共用タイプの安価なサーバーを選ぶことも多いですね。運用・更新などもそれほど行わないような案件ですが。中規模サイトでは、コストも重要ですけど、セキュリティ面なども考慮することになるので、あまり安価な共用タイプは提案しにくい…ですね。

-VPSとクラウドの使い分けなどはどう考えられます?

A氏 クラウドは短期間、スポットで使うというイメージがありますね。最近では時間単位で借りられるサービスもあるので、キャンペーンコンテンツの制作案件に利用するとかですかね。

C氏 VPSやクラウドといった仕組みよりも、サービス内容で選ばれる方がよいと思いますね。専用、共有、クラウド、VPSといっても各社提供仕様などが違いますし。

-専用サーバーという選択はありますか?

A氏 以前は専用サーバーという選択もありましたが、最近はほとんどない。というか、現状で専用サーバーのメリットが分からない。

C氏 レンタルサーバー業界の動向としては、専用サーバーは一時減りましたが、最近また増えてきている…という話はよく聞きますね。たとえば、DBを利用するようなWebアプリが動いているとすれば、DBだけを専用サーバー、フロントはクラウドにするなどすることでパフォーマンスを確保できます。

B氏 他人の影響を受けることなく自由にセットできるという意味では、専用サーバーでなくてもVPSでもクラウドでも同様ですよね。

C氏 そうですね。ですので、実際には専用サーバーだけですべてを完結するという案件は確実に減っています。

A氏 レアなケースですが、ミドルウェアまでいじるくらいのWebアプリケーションの構築といったときに、VPSだと対応しきれずに専用サーバーという選択はあるかもしれないですね。

C氏 VPSやクラウドではベースとなるハードウェアはサーバー会社が責任を持っています。これに対して、専用はお客様側でハードエラーも含めた運用監視が必要になります。

A氏 ハードも含めたサーバー運用監視体制を持てるかどうかは、なかなか難しいですよね。

C氏 ただ、運用監視に関しては意外とほったらかしにされているユーザーも多いですよ。小さなエラーはほったらかしにしておいて、ある日突然Raidコントローラがおかしくなった…なんてよくある話です。

B氏 確かにサーバーの状態を確認するなんて、初期だけですね。

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A氏 致命的な脆弱性が見つかったとかいう場合以外では、システムのパッチ当てなどもしないことが多い。下手にいじって、既存のプログラムの動作に影響があるなんてこともありうるので、安定していればそのまま…と考えがちですね。

C氏 各社サービスのネーミングもあるのですが、root開放型のサービスなのかマネージされるサービスなのか、まずはその部分の選択が第一段階ですね。構築のしやすさもありますが、エンドユーザーさんへ納品後どうするのかというところが大きなポイントになると思います。

レンタルサーバー契約・運用での困りごと

レンタルサーバー契約・運用での困りごと
-サーバー契約や運用面で、不満に思うことなどありますか?

B氏以前、某大学のWebサイトの制作案件で開発期間が2年くらいかかったケースがありました。開発途中でシステムとして致命的なものが見つかり、一部サーバーの仕様を変えなければならなくなったんです。そのときは某大手さんのレンタルサーバーでしたが、ライブラリのアップデートなどあまり自由な仕様変更ができず、面倒なことになった経験があります。事が起こって初めて分かるというか、契約時点で分かりにくいという点に不満を感じましたね。

C氏長期開発案件の開発途中で脆弱性が見つかることはよくある話ですね。特に大学などのお客さまの場合、脆弱性には一般企業よりも敏感というイメージがあります。大きく報道されるリスクはもちろんですが、結構コアなニュースを拾ってこられて、これに対応しているか確認されるケースもよくあります。

A氏そのあたりサーバー会社さんの方でも当然チェックしているんですよね。

C氏基本的にはすべて確認して対応していますね。会社によって早い遅いはあると思いますが。ただ、開発途中で大きなものが発見されて、たとえばPHPのバージョンを上げなければならない…などとなると制作会社さんもキツイですよね。ミドルウェアの脆弱性に対応するといっても、プログラマさん全員ができるわけでもないと思います。そういった部分はプロに任せていただく方が良いのだろうと考えています。

A氏それは同感ですね。例えばSSL設定って、一般的にコーダーレベルでもできるんじゃないか?って思われている人も多いけど、実際そうでもない。制作会社側でSSH接続してコマンド打つなんて、結構ややこしいし、怖いわけで。コストがかかるとしてSSL設定全般もサービスとして分かりやすく提供してくれていれば、多くのWeb制作会社は助かるように思いますね。

B氏確かに、黒い画面を使える人、使えない人…というか使いたくない人もいますからね。繰り返しやるわけでもないから、手順もその度に確認しながら。Webデザイナーからしても怖いですよ。

C氏実際、そういう局面になって初めて相談されて、別料金となる。外部でできる会社にお願いしたりすることもあるようですが、それなりに高い料金が取られるなんてこともあります。

A氏予算が潤沢なら別ですが、現在そんな状況でもない。よくも悪くも、SSL設定なんてGoogleで検索すれば出てくるから、それをコーダーの責任でやってしまう、という現実がありますよね。でも、それって実はかなり危険なことじゃないかなって感じるんですよ。

C氏サーバー会社からしても、危険に感じますね。Google検索のリソースがすべて正しいわけでもないですから。最近ではMSPと呼ばれるマネージド専門の運用会社もあるので、そういったところに依頼すれば確実だとは思います。ただ、月額がとても高額で、そこまでコストをかける必要があるのか?と感じてしまいますけど。

サーバー契約などスムーズに進むかが問題

-サーバー契約での不明点とか改善を希望することなどありますか?

A氏クライアント側にサーバーも含めてITリテラシーが高い方があまりいないケースも多く、サーバー契約に関しても代行することが多い。その際、契約代行がスムーズに進む場合と進まない場合があります。かつて某大手レンタルサーバー会社で、契約書にお客様の捺印が必要で、しかも郵送でのみ受け付けるといった手続きが必要でした。ネット時代なんだから、もう少し融通きかせてよ…と感じたことはありますね。

C氏最近はどのサーバー会社でも管理画面を充実させて、オンラインで手続きできるというパターンが多いと思います…。逆にハンコが好きなお客さまがいるというのも事実ですね。稟議書に付けなければならない、といった理由からだと思いますが。

A氏プラン選定など行う場合も、クライアント側で協議していただくのが月に一回なんてこともあったりするんですよ。そのタイミングに合わせたいため、手続きがスムーズであるとか、レスポンスをもっと速くできないのかな?なんて思うことは多々あります。

B氏それとVPSなど基本部分はどのサーバー会社も同じだと思うのですが、価格に違いがある。その価格の違いは、それぞれの会社、サービスの内容に関わると思いますが、それをWebサイトなどでもっと明確に分かりやすく提示して欲しいですね。ある意味、違いの部分がサーバー会社の強みだと思うので。

A氏クライアントに提案するにしても、ざっくりした仕様を伝えても理解してもらえないですよね。結果、価格比較になってしまったり。用語なども含めて、もう少し分かりやすく強みを提示してもらうと選びやすくなると思います。比較サイトではなくて、サーバー会社のWebサイトに明示してあると信頼性も高まると思います。

C氏比較サイトというのは、実際はアフィリエイトが多いので、アフィリエイト報酬が高いサービスをおススメしている事も多いというのが現状だと思います。実質的にサーバーの質を比較しているわけではない事もある点に注意が必要だと思いますね。

管理画面の使い勝手もサーバー選びのポイント

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B氏管理画面の使い勝手も気になりますね。クライアントではなく、こちらで作業する必要もあるため、私自身が使いやすいと感じるかが基準にはなってしまいますが。見た目が好き…みたいな感覚的な部分もあります。

A氏サーバー会社によって、綺麗にデザインしているところもあれば、機能だけがシステマチックにデザインされているものもありますね。

B氏なんとなく古臭いなぁって感じる管理画面もありますね。利用するのがWebクリエイターだったりするので、ある程度洗練されたデザイン、UIにする必要もあるかと思います。逆に管理画面が気に入れば、他のクライアントにも勧めてしまうかもしれない。サーバー乗り換えの提案とか。

C氏管理画面は、そんな頻繁にリニューアルできるものではないですから新しい機能が継ぎはぎで足されていって、だんだん複雑になることが多いです。例えばFTPやメールアカウントを設定するといった基本的な機能は変わらないから、そこのUIはそのままにしてしまう。そこに新しいDBが使えるようになったりすれば、その設定画面だけ新たにデザインする。ある意味、ずっとパッチワークを続けています。

B氏そういえば、新しいメニューをクリックすると、まったく違うデザインになることもありますね。統一感がないから、ドキドキしますよ。

C氏デザインだけでなく、パスワードなども新しい機能ごとに設定する…といったパッチワークもありますね。機能も含めて管理画面を全体的に刷新するのは、サーバー会社にとってはかなり敷居が高いんじゃないかと思いますよ。それこそ、完全にサービスをゼロから構築するようなことでもない限り。

A氏管理画面については、やはり慣れ…というのが大きいですね。使いにくいかどうかを考えることはあまりないかもしれません。某大手クラウドのように多機能すぎて面倒くさいっていうのはありますけど。

Webサイトのバックアップとリストア

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―障害時の一次対応は当然として、サーバーの保守契約はどの程度まで考えていますか?

A氏基本的にはお客さまがどこまで望むかによりますね。それに、どの程度の予算をかけるべきか…と考えると、クライアントへの説明も難しい。ですので、サーバーの物理的な障害というよりも、Web改竄などへの対応というのがメインですね。最近では、サーバー会社側でのサービスとしてWeb改竄監視サービスも標準となりつつあります。そういう具体的なサービスがあれば、クライアントの理解も得やすくなり、乗り換えの提案もしやすいかなと思います。

―バックアップからの具体的なリストア方法は?

A氏リストアに関しては、とりあえずサーバー会社さんのサービスを使うなり、自分のバックアップを使うなりして戻すしかないわけで、一旦リストアした後で、じゃあどこまで先祖がえりしているのか?などは地道に確認していくしかないですね。完全に戻すことはなかなか難しいだろうと思います。お客様側で更新している部分などもあれば、お客さまと協議しながらやっていくしかないでしょうし。したがって、やはりサーバー会社のバックアップだけでなく、手元にも物理的データとしてバックアップしておくということが重要なんでしょうね。

意外と多いWeb改竄や不正アクセスへの防御対策

B氏Web改竄って結構頻繁に起こっているものですか?

C氏一度、不正アクセスがどこから多いのか調べてみたんです。中国とかが多いのかな?と思っていましたが、偽装もあるため、それこそ至るところから不正アクセスはあります。ですので、中国のIPを遮断するとかではダメなんですよね。某サーバー会社さんは、日本国内IPのみに制限するといった施策を取っていたりしましたが、それによってGoogleのbotもアクセスできなくなってしまったり弊害もあります。ですので、管理画面のみIP制限をかけるなど、これは制作会社さん側での運用になりますけど。それと現在では多くのサーバー会社がWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)を標準で導入していると思いますが、それこそCMSでトラブルが発生したらまずWAFをオフにしろ、なんて情報が出回ってたりします。WAFに関しても、きちんとした設定をすれば問題は回避できるはずですが、手間をかけずに単にオフにするといったユーザーさんもいますね。

B氏脆弱性をカバーするための機能をオフにしてしまうのでは意味がないですね。

C氏そういう意味では、本来サーバー会社とスムーズに連絡が取れて、最適な解決策を協議できるという体制づくりが必要なんでしょうけれど、それができているサーバー会社は少ないだろうと思いますね。

B氏そういった対応はサーバー会社ごとに違うわけですよね。

C氏サービス内容や提供会社によっても様々ですね。当社は脆弱性に非常に敏感な方かもしれません。脆弱性の情報を得ると、いかに早く適切な対処ができるか大騒ぎになります。当然各社、何かあれば脆弱性に対応しましたというお知らせを出しますが、当社は他よりも1週間くらい早いですね。

A氏それこそ、サーバー会社の特長ともいえると思いますね。そういった特長もWebサイトでしっかりと告知されていれば信頼感もますし、クライアントへの乗り換え提案もしやすいと思いますよ。

レンタルサーバー会社の良し悪し

レンタルサーバー会社の良し悪し
―過去の経験から、こういうサーバー会社には気を付けた方がいいといった話はありますか?

B氏レスポンスが遅くてコミュニケーションに難があるな、というのはありますが、それほど酷いサーバー会社と出会ったことはないですね。

A氏良し悪しを判断するポイントであれば、サポート体制の充実度があると思います。サポート体制としては、ログインしなくてもサポートが受けられるか、がひとつの指標かなと思います。基本的に管理画面にログインしてはじめて問い合わせとかヘルプにアクセスできるサービスが多いですよね。電話番号が奥底まで探らないと分からないとか…。ログインしなくても問い合わせできればレスポンスもよく感じるんですよね。サポートのきめ細かさって、そういうところで感じたりしますね。

C氏コールセンターも人件費がコストに跳ね返るので、できるだけ電話を増やしたくないという気持ちはあるでしょうね。ですから、安価なサービスを提供している会社は、電話サポートはできるだけ避ける方向にあると思います。

A氏メールでもいいんですけど、1日2日掛かって返信があって「情報が足りません」って言われると…。このやり取りを、あと何回続ければいいのだろう?って不安になりますね。

B氏そうそう、情報が足りないということなら、すぐに返信して欲しいですよね。

A氏WebディレクターやWebデザイナーであれば、サーバー選びとかに熟知しているかといえば、そうでもない。だからこそ、レスポンス良くコミュニケーションできるサーバー会社がいいと感じますね。それと、やはり餅は餅屋じゃないですけれど、専門的な作業に関しては安心してお任せできるところがいいですよね。

―本日のみなさんのお話を伺って、レンタルサーバー会社が以前よりもユーザーオリエンテッドになっていることが感じられました。もちろんサーバー会社にもよりますが、ユーザーがコミュニケーションを取りやすいかどうかが、良いサーバー会社の条件でもあるように思いました。本日はありがとうございました。

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