Phase 2 | Web制作案件における制限枠(2)「時間」 |
Webディレクターが管理する
「時間」とは何か
ここでは、ふたつ目の制限枠である「時間」について解説する。Webディレクターが管理する時間の中で、案件を大きく制限するのが納期である。納期にはいくつか種類があり、デザイン提出までの納期、テスト公開までの納期、本番公開までの納期など、プロジェクトの工程ごとに設定されることが多い。納期の最終期限がいわゆる締切だ。納期を管理していくうえでは、当然スケジュールを立てなくてはならない【5】。
スケジュールは単なる
タイムマップではない
お金と時間は密接に関係しており、時間を抑えれば制作コストも抑えられる。これはWebサイトが人の手によってつくられ、人件費が発生するためであり、すなわち時間をかけることはデメリットばかりでメリットを生みにくい。キックオフから納品までの段取りをいかにスムーズに進行できるかが、Webディレクターの手腕にかかっているといえる。よって、スケジュールの立て方ひとつでWebディレクションの良しあしは決まってしまうのだ【6】。
Webサイト制作案件におけるスケジュールは、Webディレクターのみならず、クライアントやクリエイターと共有できなければ意味がない。スケジュールに制限された進行は、クライアントの立場からすればコスト超過を抑えることにつながり、またクリエイターからすれば無駄な対応ややり直しを軽減させることにつながる。スケジュールは単なるタイムマップではなく、効率のよいWebディレクションをするうえでの要となる。
【5】納期にむけてスケジュールをたてていくことは、基本中の基本だ
【6】時間を抑えることが、制作費を抑えることにそのままつながっている
[INDEX]
>>> Phase1 Web制作案件における制限枠(1)「お金」
>>> Phase2 Web制作案件における制限枠(2)「時間」
>>> Phase3 お金と時間を上手に扱うためにワークフローを活用する
>>> Phase4 クライアントに理解されやすい見積もり作成のポイント
>>> Phase1 Web制作案件における制限枠(1)「お金」
>>> Phase2 Web制作案件における制限枠(2)「時間」
>>> Phase3 お金と時間を上手に扱うためにワークフローを活用する
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