「Apple Pencil」の新しいラインナップに「Apple Pencil Pro」が加わり、2024年5月15日（水）から販売されます。価格は21,800円（税込）です。iPadOS 17.5以降に対応し、同時発表された新しい「iPad Pro」や「iPad Air」で使えます。

Apple Pencilシリーズ各モデルの対応状況を整理

シリーズ初の “Pro” の名が付いたモデルとして、「Apple Pencil Pro」が登場しました。同時に発表された新型の「iPad Pro」や「iPad Air」ではこの新しい「Apple Pencil Pro」以外には「Apple Pencil（USB-C）」のみが対応機種に記載されており、性能を考慮するとイラストレーターなどにとっての選択肢は、ほぼ「Apple Pencil Pro」一択といった状況になっていくことが予想されます。

従来モデルの「Apple Pencil（第2世代）」と価格は同じですが、さまざまな機能が追加されている上位グレードです。ただし、現時点で「Apple Pencil Pro」が対応するモデルは新登場の「13インチ／11インチiPad Pro（M4）」や「13インチ／11インチiPad Air（M2）」に限定されているため、しばらくは旧型の「Apple Pencil（第2世代）」なども従来の各種iPadシリーズ向けに並行して販売されると思われます。

紛失時に役立つ「探す」機能に初対応

「Apple Pencil Pro」のサイズは、長さが166mm、直径が8.9mmで、既存の「Apple Pencil（第2世代）」と全く同じです。重量は19.15gと、やや軽くなりました。汎用的な「Apple Pencil（USB-C）」の155mmと比べると、やや長めのサイズ設計です。

「Apple Pencil（第2世代）」と同じく、ピクセルレベルの精度、紙と鉛筆を使っているような低レイテンシー、傾きと圧力の感知といった性能を備えています。画面に触れる位置を事前に表示できるホバー機能の利用も可能です。

地味ながら嬉しい機能として、「Apple Pencil」シリーズでは初めて「探す」機能にも対応しました。「Apple Pencil（第1世代）」とは異なり、今回の「Apple Pencil Pro」もマグネットでのiPad本体への取り付けはできますが、それでもなお「どこに置いたか分からない」といった状況は発生しやすいため、「探す」機能への対応はとても便利です。

強く押したり回転させたりでの新たな操作の追加

操作に直結する「Apple Pencil Pro」での新しい特徴としては、軸に新センサーが内蔵されたことが挙げられます。これにより、たとえば指で強く押す「スクイーズ」の操作で、ツールパレットを開けるようになりました。

新しいジャイロスコープによって、軸を回転させることでも使用中のツールの制御ができます。ペンツールやブラシツールの向きを「Apple Pencil Pro」の回転によって変えることが可能です。この機能は、航空機の動作にも通ずる「バレルロール」と名付けられています。

「Apple Pencil Pro」には独自の触覚エンジンが搭載されているため、スクイーズやタップなどのアクションには触覚的なフィードバックが返ってきます。なお、「Apple Pencil（第2世代）」で搭載されていたダブルタップでの素早いツール切り替えは、今回のモデルでも利用が可能です。

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“Pro” の名前のインパクトが強い「Apple Pencil Pro」は、全く新しいラインのモデルという印象は薄く、「Apple Pencil（第2世代）」の後継機といったイメージです。USB Type-Cコネクタはなく、充電はiPad側面へのマグネット取り付けによって行います。“Pro” の名前によって、圧力感知に対応しない「Apple Pencil（USB-C）」との関係性がより明確になったクリエイター向けモデルです。

Apple
価格：21,800円（税込）
URL：https://www.apple.com/jp/
2024/05/09